| ある意味、このポルシェ919スノーキャットは「対極にあるもの同士」のマッシュアップである |
世界一インパクトのあるメーカー公式カスタムカーだと言ってもいい
さて、なんとポルシェが公式に製作したという「ポルシェ919ハイブリッドを改造した雪上装甲車」、919スノーキャット(ポルシェ F.A.T としても知られている)が今月に開催されたイベント「 2024 Car//Design Event」に展示されて話題に。
なお、この919スノーキャットはもともと、昨年にポルシェ自身が開催したマンケイ 2023 ポルシェ セレブレーションのためにポルシェが公式として製作したもので、たしかに昨年のプレスリリースに添付された画像でもその存在を確認できます。※昨年にバズらなかったのが不思議である
ポルシェ919スノーキャットとは一体?
上述の通り、このポルシェ919スノーキャットは昨年5月に開催されたイベントで初公開されたクルマ(?)ですが、このイベント「マンケイ 2023 ポルシェ セレブレーション」はグロックナー高山道路峠の頂上にあるレストランを祝うために催されています。
なお、ポルシェがこのレストランを祝福するのには理由があって、それは「ポルシェ356の設計者、フェリー・ポルシェがその試作車をたびたびこの峠でテストし、その際にはこのレストランの駐車場でクルマのチェックを行っていたから」。
実際に、フェルディナンド・ポルシェ(たぶん第4世代)は昨年のイベント開催時に「私の祖父(フェリー・ポルシェ)は、グミュントからグロックナー峠を越え、ここでオーバーヒートなどのテストをしていました」語っており、ポルシェ一族にとってこのレストランは非常に馴染みの深い施設ということになりそうですね。
そしてこの919スノーキャットは「天候のため、年の半分が閉鎖されることグロックナー峠」をいつでも走れるように考えられたポルシェ流のジョークだと言い(ポルシェはジョークや皮肉が大好きである)、「峠が閉鎖されている間、自身のレストランがどうなっているか確認したいといつも言っていたクリスティーナ(レストランのマネージャー)のためにこのクルマを作ったのです」とも。
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それにしてもル・マン24時間レースの覇者を「雪上車」に改造してしまうポルシェのセンスと実行力には脱帽せざるを得ませんが、ぜひ実際に走行している姿を見てみたいものですね。
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