| そう言われると、次にポルシェを買うときにはカラフルなボディカラーを選びたくなる |
ポルシェが多様なカラーを設定するのは「クルマを売るためではなく、感情を生み出すため」
さて、ポルシェはここ最近「ボディカラー」にこだわっており、スニーカーやアイスクリームとのコラボレーション、その国の伝統に関連したボディカラーに関するコンテンツを相次ぎ公開しています。
そして今回公開されたのは”ドリブン・バイ・ドリームス”なる、ポルシェの各モデルにマッチしたカラーを用いた一連のアートとなっていて、ポルシェのプロジェクトのリード・クリエーター、ユルゲン・アイグナー氏によれば、そのコンセプトは以下の通りです。※ポルシェは75周年記念各コンテンツの中で、たびたび「夢」にも触れている
「75周年を記念して、私たちはもちろん過去を振り返りましたが、同時に未来にも目を向けました。そして、ミュージアムやエクスクルーシブ・マニュファクチュールから、国際的なポルシェクラブやブランドのファンに至るまで、ポルシェのすべての市場や子会社を巻き込んで、これらすべてをひとつにまとめたいと考えました。そこで、2023年に向けて "Driven by Dreams "というコンセプトを展開し、ブランドの目的をモットーとして伝えることにしたのです。
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ポルシェ356 B
”ドリブン・バイ・ドリームス”第一弾は1950年代を彷彿とさせる「ストロベリーレッド」とポルシェ356Bとの組み合わせ。
「ポルシェの黎明期を彷彿とさせ、ダイナーやドライブイン、アメリカンドリームを想起させるノスタルジックなキャンディーの渦を描いている」と説明されており、当時におけるこの野心と決意は、ポルシェ・スポーツカー75年の歴史を経て、ポルシェの未来像を決定付けるものとなった、と説明されています。
「世界中のポルシェセンター、代理店、パートナーが共有し、探求できる一連の印象的なビジュアルを通して、これを明確に表現すること」、「さらには数十年にわたるポルシェの果敢なカラーチョイスは夢と革新への意欲を表現していること」を表した一枚なのだそう。
ポルシェ タイカン ターボS スポーツツーリスモ
このタイカン ターボS スポーツツーリスモはローマ神話の海の神「ネプチューン」にインスパイアされており、用いられたカラーは「ネプチューン・ブルー」。パワフルでありながら持続可能な声質を持つタイカン・ターボSスポーツツーリスモの力強さ表現していると説明されています。
ポルシェ カレラGT
ポルシェは今回918スパイダーでもなくカレラGTを選んでいて、オレンジの鮮やかな色彩と流麗でダイナミックな背景によって「希少価値の高いカレラGTの印象的なデザインと驚異的なパフォーマンスを際立たせる」ことに。
ポルシェ911ターボ
ポルシェ911ターボには自然界からインスピレーションを得たフォレストグリーンを用いており、「爬虫類の皮膚に影響を受けた幾何学模様」によって再定義された擬似有機的な風景と組み合わせています。
なお、ポルシェはグリーンを多用することがありますが、フォレストグリーンのように自然にインスパイアされたもの、さらにはカエルやトカゲ、蛇に触発された「グリーン」も存在します。
そういったカラフルなボディカラーについて、「ポルシェは常にカラフルで、何十年にもわたってこのような特徴的な色合いを表現してきました。今回の”ドリーム・イン・フルカラー”では、ポルシェの鮮やかな色の選択だけでなく、長年にわたる勇気と革新性を反映しています。私たちのコミュニケーションにおいて、カラーはポルシェの勇気の代名詞となりました。なぜなら、これほど鮮やかで多彩なパレットをあえて使用するスポーツカーメーカーは他にないからです」と述べています。
ポルシェ911(996)
このアートを作成したのはデジタルアーティストのパヴェル・ノルベルト。
「目玉焼き」をモチーフにしているのは、996世代の911カレラのヘッドライトが目玉焼きと呼ばれていたためで、スピードイエローを996のストーリーの中心に据えています。
ポルシェ911GT3 RS
911GT3 RSに用いられるのは最近カスタムカラーとして選べるようになったルビー・ストーン(ルビースター)。
このアートではすべてのポルシェの心臓部であるエンジンを「宝石のような力強さと複雑さ」に例えている、と説明されています。
前出のユルゲン・アイグナー氏によれば、「(こういった多彩なボディカラーを用いるのは)クルマを売るためではなく、感情を生み出すためです。私たちが創り出したイメージには解釈の余地があり、人々がそのイメージの周りに自分自身のストーリーを創り上げることを促すようにデザインされている。フルカラーで夢を見るというアイデアはそこにある。駆り立てられること、そして恐れないこと。夢を現実に変える人は、世界をより豊かで、大胆で、色彩豊かな場所にするのです」と語っており、これこそがポルシェが75周年記念関連イベントにおいて「夢とカラー」を重視する理由なのかもしれません。
そしてこういった話を聞くと、「定番のホワイトやシルバー、ブラックではなく、ちょっと冒険したカラーをえらんでみようかな」という気になってきますよね。
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参照:Porsche