
Image:Porsche
| 日本ではあまり馴染みがないが、欧米では「高級車とボート」とのコラボは少なくない |
忙しい人のための「1分まとめ」
- マカンの心臓を持つボート: 新型「790スペクター」は、マカンEVの100kWhバッテリーと400kWモーターをそのまま移植した電動スポーツボート
- 陸上のヨット「Concept Lago」: ポルシェの特注部門「ゾンダーヴンシュ」が、荷室に本物のウッドデッキを敷き詰めた特別なマカンEVを製作
- カイエンEVが初公開: 最高出力1,156馬力、牽引能力3.5トンを誇る「カイエン・エレクトリック」がドイツ国内で初披露
Image:Porsche
道路から水上へ。ポルシェ・パフォーマンスの次なる舞台
ポルシェとオーストリアの名門ボートビルダー、フラウシャー。
この両ブランドのコラボレーションが新たな次元に到達し、デュッセルドルフにて両者のコラボレーションによる「フラウシャー x ポルシェ 790スペクター」が公開されています。
これは単にポルシェのロゴを付けたボートではなく、電気自動車(BEV)としてゼロから設計されたマカンのプラットフォームをそのまま水上のパフォーマンスへと昇華させた「水上のポルシェ」そのものであり、ここでその内容を見てみましょう。
Image:Porsche
フラウシャー x ポルシェ 790スペクターの革新
新型「790スペクター」の開発に際してはポルシェの最新EV技術を収めるために専用設計のハル(船体)が開発されており、つまり既存のボートを「ただ電動化した」存在ではないということがわかります。
主要スペック比較(ボート vs 車)
| 項目 | 790 Spectre (ボート) | Macan Turbo (車) |
| 全長 | 7.97 m | 4.78 m |
| パワートレイン | ポルシェ PSM 400kW | ポルシェ PSM 470kW (オーバーブースト時) |
| バッテリー容量 | 100 kWh | 100 kWh |
| 特徴 | 新設計の軽量・小型ハル | 専用EVプラットフォーム |
| デザイン要素 | 左側のスタートボタン / 5連メーター | 伝統のドライバーオリエンテッド |
Image:Porsche
マカン・ターボ・コンセプト Lago:陸を走る贅沢なヨット
そしてボートの発表に華を添えたのが1台の特別なマカン、「Concept Lago」。
ポルシェのパーソナライゼーション部門「Exclusive Manufaktur(エクスクルーシブ・マニュファクチャー)」と、顧客の夢を形にする「Sonderwunsch(ゾンダーヴンシュ)」プログラムによって製作されたワンオフモデルです。
- エクステリア: 深みのある「ダークティール・メタリック」は、ポルシェのPTS(カスタムペイント)カラー。ボートと全く同じ11層の塗装が施される※最近ポルシェが発表するワンオフモデルや特別モデルにはグリーンが多い
- インテリア: 驚くべきは荷室であり、前後ともヨットのデッキのような本物のウッド材が敷き詰められる
- ディテール: ダッシュボードのスポーツクロノは「コンパス」に置き換えられ、エアコンの吹き出し口までクレヨンカラーのレザーで覆われるという徹底ぶり
-
-
ポルシェ、「猫さん仕様」の911 GT3を発表。南米の熱帯雨林とヤマネコ“オセロット”に着想を得た特別限定モデル、制作はもちろんソンダーヴンシュ
Image:Porsche | ポルシェが南米の文化・自然・情熱を形に。特注プログラム「Sonderwunsch(ゾンダーヴンシュ)」による新シリーズ「Icons of Latin America」が ...
続きを見る
Image:Porsche
ついに登場。新型カイエン・エレクトリック
今回のショーでは、ポルシェ第2のフル電動SUV「カイエン・エレクトリック」もドイツ国内初公開され・・・。
- 驚愕のパワー: ターボ仕様では最大850kW(1,156PS)を発生
- 圧倒的な実用性: 航続距離は600kmを超え、さらに3.5トンの牽引能力を保持。これにより、今回発表された790スペクターのような大型ボートを牽引して海へ向かう「最強のパートナー」としての地位を確立する
Image:Porsche
知っておきたい新知識:なぜポルシェはボートを作るのか?
「自動車メーカーがなぜボートを?」と思うかもしれませんが、実はポルシェの電動化戦略において、海上の移動は非常に重要なテストフィールドです。
BEVは重いバッテリーをどこに配置し、どう冷却するかが性能の鍵。
そして水面という常に抵抗がある環境でマカンのモーターとバッテリーを運用することは究極の「高負荷テスト」となり、ここで得られたデータは将来のポルシェ製EVの信頼性とパフォーマンスにフィードバックされるというわけですね。
Image:Porsche
結論:2026年、ポルシェ・オーナーの週末は「シームレス」になる
なお、この(ボートの方の)「フラウシャー x ポルシェ 790スペクター」はワンオフモデルではなく実際に購入できる製品であり、すでに受注を開始済み。
ポルシェのEVでボートを牽引し、ポルシェと同じ感覚で水上を疾走する。
ポルシェが提案するのはもはや車という「点」ではなく、陸から海までを一貫したデザインとパフォーマンスで繋ぐ「究極のモビリティ・エクスペリエンス」です。
2026年、富裕層のガレージとマリーナは、この「ダークティール・メタリック」の輝きで満たされることになりそうですね。
Image:Porsche
合わせて読みたい、ポルシェ関連投稿
-
-
【夢の具現化】ポルシェの贅を尽くした究極の内装。ワンオフ仕様の”究極”パナメーラ ターボ『ゾンダーヴンシュ』の秘密に迫る
Image:Porsche | マイバッハを超える「究極の贅沢」を実現したポルシェ・パナメーラが登場 | 近年のポルシェは「パーソナリゼーション」に注力 究極のオーダーメイド: ポルシェの特別注文プロ ...
続きを見る
-
-
ポルシェ前CEOが「マカンのガソリン車廃止は間違いでした」と異例の告白。2028年に実質的後継をもって“復活”へ
| ポルシェのトップが認めた「EVシフト」の誤算 | 数年前のフォルクスワーゲングループは全体的に「客観的な判断を欠いていた」 「あの時の判断は、今の状況では正しくなかった」——。 2026年1月1日 ...
続きを見る
-
-
36年の軌跡: ポルシェの夢を形作り続けたデザイナー、グラント・ラーソンが引退へ。ボクスター、カレラGTのデザインを手掛ける
Image:Porsche | 伝説のデザインと顧客の夢を繋いだ36年間 | ポルシェの大きな節目の影に「必ず」存在した人物でもある 2025年末をもって、ポルシェの特別プロジェクトデザイン担当ディレ ...
続きを見る
参照:Porsche


















