| もしくは、S2000のパフォーマンスに追いついた現代のクルマを評価すべきか |
日本は昔から「安価なオープンスポーツの宝庫」だと言われてきた
さて、ユーチューバー「Track Day」が”ホンダS2000、マツダ・ロードスターRF、124アバルト・スパイダー”という3台のコンパクトなオープンカーをテストすることに。
アバルト124スパイダーは、そのブランドこそアバルトではありますが、製造しているのはマツダなので、事実上この3台は「日本車対決」ということになりそうです。
なお、今回の対決の一つの主眼は「ホンダS2000が、現代のオープンスポーツに対してどれほどの競争力を発揮できるのか」というテストも兼ねており、非常に興味深い内容となっています。
テストは「ドラッグレース」そして「サーキット」
今回、この3台のオープンモデルをテストするのは「ドラッグレース」そして「サーキット」。
まずアバルト124スパイダーについては、こちらは1.6リッター4気筒ターボエンジンを搭載し、166馬力というスペック(トランスミッションはオートマティック)。※この車両はモディファイされており、テストは公平を期すために「ノーマルモード」で行われる
マツダ・ロードスターRFは2リッター自然吸気エンジンを搭載し出力は184馬力、トランスミッションはマニュアル(この個体は外観、そして内装の一部に手が入っているが、パフォーマンスはノーマルのまま)。
そして対するホンダS2000は2.2リッターエンジンを搭載し240馬力を発生し、トランスミッションはマニュアル(キャタバックエキゾーストが装着されている)。
実際に走ってみたらこうなった
そして実際にホンダS2000、マツダ・ロードスターRF、124アバルト・スパイダーの3台をテストした結果ですが、ローリングスタートによる加速競争だとホンダS2000、アバルト124スパイダー、マツダ・ロードスターRFの順。
停止状態からのスタートだとホンダS2000がスタートをミスし、オートマティック・トランスミッションを持つアバルト124スパイダーがそのまま逃げ切ることに。
そしてサーキットを走った結果だとアバルト124スパイダーが他の車よりも1秒ほど速く、しかしこれは「このアバルト124スパイダーは、テスターの妻のクルマなので、扱い慣れているから」だと動画中にて述べています。
つまりはいずれの車も甲乙つけがたい(S2000のパフォーマンスが現代に通用することがスゴいのか、それとも現代のクルマがS2000に対抗しうることがスゴいのかはわからない)結果となっていて、しかしテスターによると「日常乗ることができ、パワーもあるS2000がもっとも気に入った」。
ただ、同時に「この3台は、どれもが勝者になりうる」ともコメントしており、実際にぼくもそうだと思いますが、これらの中で一台だけ選ぶとするとためらいなく「アバルト124スパイダー」です(ぼくはこれら3台をいずれも運転したことがある)。
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ホンダS2000、マツダ・ロードスターRF、124アバルト・スパイダーをテストする動画はこちら
参照:Track Day