| アストンマーティンはF1タイトル獲得も狙っている |
アストンマーティンが「ミドシップ」スポーツカーにはハイブリッドシステムを使用する、と公表。
このミドシップスポーツカーはフェラーリ488やマクラーレン720S、ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテに対抗するもので、「ベイビー・ヴァルキリー」ともいえるもの。
ヴァルキリー自体はレッドブルとの共同開発となりますが、この「ベイビー・ヴァルキリー」にもやはりレッドブルの技術が注入される、とも報道されています。
新型ミドシップはカーボン製シャシー採用
なお、今回の話についてはジュネーブ・モーターショーの会期中にアストンマーティンCEO、アンディ・パーマー氏がメディアに対して語ったとされ、その発売は2020年発表(2021年発売)、という情報も。
さらにこのクルマはカーボンモノコックシャシーを持ち、前後にアルミ製のクラッシャブルゾーンを採用することのことで、これはマクラーレン540C/570S/720Sや、P1/セナと同じ構造。
ランボルギーニ・ウラカンはカーボンとアルミとの複合によるシャシーを持ち、一方でフェラーリ488はアルミ製シャシー。
重量面や強度といった点でベイビー・ヴァルキリーがランボルギーニ、フェラーリにリードすることになりそうですが、ヴァルキリーのように極端なエアロダイナミクスを採り入れる可能性もあって、もしそうなるとライバルたちは「手も足も出ない」可能性が。
現時点ではこのミドシップスポーツカー(というかスーパーカー)についてスペックは不明ですが、価格や重量面からV12採用は見送られ、メルセデスAMGのV8ツインターボエンジンとモーターとの組み合わせによって700馬力を発生するという説が有力です。
ヴァルキリー自体が「単独モデル」ではなくフェラーリやマクラーレン、ランボルギーニに対抗するミドシップスポーツカーを開発するための「布石」だとされ、アストンマーティンは「未だかつてミドシップスポーツカーを発売していないからこそ」ヴァルキリーを発売するのだ、とはアンディ・パーマーCEOの弁。
「ここ3年でヴァルキリーの名を轟かせ、願わくばF1(アストンマーチン・レッドブル・ レーシング)でタイトルを獲得し、アストンマーティン=ミドシップスポーツカーという下地を作る」とも語っており、当然ではありますが長期的戦略に基づいて行動していることもわかりますね。
なおヴァルキリーはおそらくニュルブルクリンク最速の市販車となるのは間違いなく(マクラーレン・セナ、メルセデスAMGプロジェクト・ワンも敵わないと思われる)、この計画が本当に「そうなりそう」なのがアストンマーティンの怖いところ。
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