| あのBMW M1にワイドボディバージョンが存在した |
BMW M1は生産期間わずか3年(1978-1981)、その間に477台のみが製造された希少車であり、「ミドシップレイアウト」を持つスーパーカー。
車体の設計はランボルギーニ(後に提携解消)、デザインはジョルジエット・ジウジアーロというクルマで、BMWはM1開発のためにランボルギーニを買収しようとしたほどです(結局買収は不成立)。
(ノーマル版の)全長は4360ミリ、全幅1824ミリ、全高1140ミリ。
エンジンはBMW製の3.5L直6をミドシップマウントし、最高出力は277馬力、0-100キロ加速は5.6秒、最高速度は時速262キロ。
車体はセミスペースフレームで、ボディ外板は(応力を受けないので)FRP製となり、車体重量は1300キロとかなり軽量に仕上がっています。
販売価格は1億500万円
そんなM1ですが、なんと「ワイドボディ」が10台存在していたようで、そのうちの一台が今回売りに出されている「M1 AHG Studie 」。
今年にレストアが完了したばかりとなり、レストア後の走行距離はわずか45キロ。
トランスミッションもレストアされ、クラッチやガソリンタンクはリビルト品へと置き換えられており、ウォーターポンプはより性能が高いものへ、そしてホース類は新品に。
外観では一風変わった塗装を持ちますが、これは「オリジナル」。
飛び石傷等は補修されているそうですが、「もともと」こういったカラーリングであったということですね。
サスペンションは調整式で、ホイールはボディにあわせてワイドに、そしてスポイラーやリアウイングが装着済み。
BMW M1の価格は近年うなぎのぼりとなり、最近では「通常の」M1だと8000万円くらいで取引された例も。
これを考えるに、このレアなM1の価格が「1億500万円」というのも納得できますね。
なお、M1生産終了後にはアルピナが継続生産するという話があったそうですが、結局それも立ち消えに。
その後BMWもコンセプトカーを公開するなどM1の復活を示唆した時期もあったものの、最近では「M1復活はない」という方向性へと転じています。
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