RevoZportがラ・フェラーリをレーシングカー並みの過激仕様に
チューニングカンパニー、RevoZportがなんとラ・フェラーリ向けのエアロパッケージを公開。
これは中東の顧客のオーダーによって作られたものだそうですが、なんとも思い切ったことをするラ・フェラーリのオーナーもいるものだ、と思います。
フェラーリは純正の状態で完璧とも言える完成度を持ち、エアロダイナミクスにおいてもF1はじめ様々なモータースポーツ活動を通じて収集したデータを反映させていて、よって「フェラーリよりもすぐれたパーツを作れるところはない」とぼくは考えているわけですね。
すべてのパーツは「機能優先」
さらに「ラ・フェラーリ」ともなると究極中の究極で、これに手を加えるのはある意味では冒涜と断じていいのではとも思うものの、中東のオーナーであればすでにラ・フェラーリを何台か持っている可能性もあり、その中の一台を「ちょっと気分を変えて」カスタムしてみたかったのかもしれません。
なお、RevoZportによれば、今回のパーツは全て「機能性を前提にデザインされている」とのことで、ダウンフォースの増加と空気抵抗の低減を目的としており、さらにはエンジンのクーリング性能も向上させたと発表しています。
雰囲気的にはフェラーリFXX K Evoそして488ピスタといった「ラ・フェラーリ発売後」に登場したモデルからインスピレーションを受けているように見えますが、随所にRevoZportならではのオリジナルデザインも見ることができ、とにかく過激な一台に仕上がっていますね。
ホイールのスポークにはイタリアンフラッグが見えますが、ホイールのスポーク「一本だけ」にこういったグラフィックを施すのは最近の流行だとも言えそうです。
RevoZportはほかにこんなクルマも手がけている
なお、RevoZportの手がける範囲はかなり広く、メルセデス・ベンツ、アストンマーティン、ランボルギーニ、フェラーリ、アウディ、ベントレー、BMW、ポルシェ、テスラ、ミニなど「なんでもござれ」。
過去にはホンダ・シビックのチューニングを行ったこともありますね。
今やチューナーの大口顧客は中東や中国から?
なお、こういったチューナーの多くは欧州に拠点を構えるものの、その注文の多くは中東や中国からだと思われ、以前とはずいぶん事情が変わっていそう。
ピニンファリーナの有力顧客もやはり中東が多いとされ、そのほかのチューナーだと中東や中国にオフィスを構えるケースも多く、そういった事情を鑑みてもやはりこれら地域からの注文によって現代のチューナーは支えられている、と考えられるのかもしれません。
ちなみにRevoZportはドバイでも非常に人気が高く、現地の中古車ディーラーを見てまわった時もマンソリー、RevoZportあたりのエアロ装着率が高かったように記憶しています。
そのほか、かの有名な「マクラーレンP1 GTR ロングテール」も中東からのオーダーですね。