| 香港の高級ホテル前は絶好のスーパーカー撮影スポット |
さて、前回は香港を走るクルマ、とくにポルシェやサルーンの様子をお届けしましたが、今回はスーパーカー、スポーツカー、カスタムカーの様子を紹介したいと思います。
香港は昔から(ジャッキー・チェンの映画でも分かる通り)スポーツカーが好まれる地域でもあり、スーパーカーも相当数が、しかも日常的に走っているようです。
ちなみに「グンペルト」と購入して「アポロ」として復活させ、インテンサ・エモツィオーネを発表したのもの香港の会社であり、デ・トマソをリバイバルさせたものまた同じ香港の会社ですね。
香港ではこんなクルマが走っている(1)!ポルシェとハードなクロカン4WD増加中、サルーンではメルセデス・ベンツが好まれているようだ
フェラーリは相当数が走っている
スーパーカーメーカーのうち、やはり多いのはフェラーリ。
香港にはフェラーリコレクターも多く、フェラーリ史上もっとも長い時間をかけて開発されたワンオフモデル「フェラーリP80/C」も香港の富豪がオーダーした車両です。
なお、このフェラーリ458イタリアが駐車しているのはペニンシュラ香港ホテル前ですが、ここへゆくと、いつもなんらかのスーパーカーが停まっているようですね。
そして残念ながらフェラーリディーラーはちょっと不便なところにあり、今回は時間の都合で行くことができず。
ランボルギーニも負けてはいない
フェラーリに負けず劣らず多いのがランボルギーニ。
香港は、イタリア本国以外ではじめて「ムゼオ・ランボルギーニ(ランボルギーニ博物館)」がポップアップとはいえど展開された国であり、ヴェネーノやチェンテナリオも相当数が販売されています。
高名なランボルギーニコレクターも多く、クラシックモデルもかなりの台数が保存されている、とも言われていますね。
そして興味深いのは、ランボルギーニの場合は「改造車が多い」こと。
日本でもやはり「フェラーリオーナーは純正を重視し、ランボルギーニオーナーはカスタムを好む」傾向があり、これは北米や欧州も含む世界中で共通する傾向だと言えそうです。
ちなみに異常な勢いで増加しているのがウルス。
そこかしこを走っているという印象がありますが、ホワイト、イエロー、ブルーといったボディカラーが人気の模様。
このウルスはボディパーツをグロスブラック化したりと純正オプションの装着も多く、かつ後にブレーキキャリパーも「イタリアントリコローレ」にペイントしてあるようです。
日本車のカスタムも香港ではメインストリーム
昔からかなり多く見られるのが日本車のカスタム。
スポーツカー、ミニバン、コンパクトカーと様々ですが、こちらは日産シルビア(S14)。
シャコタン、色違いのバンパーが日本の走り屋風ですが、「メッキホイール」を履いているところは日本の走り屋ではほぼ見られない部分ですね。
ホンダ・シビック、インテグラType Rもかなり多いクルマ。
なお、見かけるタイプRのほとんどは「チャンピオンシップホワイト」で、このあたり”わかっている”人が多い、と思います。
ハイエースのカスタムも多数。
「香港発」のハイエース用中華カスタムパーツも日本に多数入ってきていますね。
ステッカーチューンが多いのも香港のひとつの特徴。
大きな面積をラッピングするというより、ストライプを入れたり、ロゴステッカーを並べるパターンが多数です。
こちらは日産GT-R(R35)。
香港は右ハンドル国なのでR32、R33、R34GT-Rも走っていて良さそうなものの、これまでに見かけた記憶はありません(正規輸入されず、並行での輸入も排ガスの関係で不可能なのかも)。
なおGT-R密度は日本よりも高いんじゃないか、という印象。
ちなみに「香港タクシー」は日本のタクシー会社が使用している車両の「払い下げ」(たぶん大阪の会社だと思う)。
よって社内には日本語表記やステッカーがそのまま残っていたりします。
グラデーション塗装にツノつき。
香港ではこういった「ヤンキーっぽい」カスタムもけっこう多く、日本との共通性が見られるところ。
なお、ラッピングに加えて「全塗装」も盛んなようで、その際にホイールもボディカラー同色に塗ってしまう人が傾向として多く見られます。
そして日本ではみかけなくなった、「ダッシュボードにぬいぐるみを並べる」スタイルも大人気。
香港は様々な「キャラクター好き」で、とくにファンシーなものもこのまれるようです(フィギュア人気も高く、フィギュア製造も盛ん)。
なぜか増加中なのがマセラティ
今回の訪問で気づいたのが、「マセラティが異常に増えた」ということ。
ギブリがもっとも多いようで、なぜここまで増えたのかは全く不明。
なお、香港では特定車種が急激に増え、そして次に訪問すると「すっかり減っている」ということも。
過去にはアルファロメオやフィアットが急速に増加し、その後すっかり見なくなった、という現象が発生しています。
インポーターが変わったり価格が改定されたり、輸入が解禁されたりと色々な理由があると思いますが、こういった例を見るに、香港での「クルマ買い替えサイクル」は相当に早いようですね。※実際、街中を走るのは最新モデルばかり