| フェラーリもまた、ポルシェ同様に自動車ビジネスに対する不安を持っている? |
フェラーリとアルマーニとが、「パートナーシップ契約を締結した」と発表。
アルマーニというと1975年に設立されたイタリアのファッションブランドで、「大御所中の大御所」。
既製服としては、トップに「ジョルジオ・アルマーニ」、その下に「エンポリオ・アルマーニ」、そしてスポーツラインの「EA7」、ディフュージョンラインの「A/X ARMANI EXCHANGE(アルマーニ・エクスチェンジ)」を持っています。
なお、アルマーニは数年前にブガッティとの提携を発表し、” Giorgio Armani for Bugatti ”をスタートさせたばかり(日本でも購入できた)。
しかしながら、今回フェラーリと提携を行ったとなると、すでにブガッティとのコラボレーションは解消したのかもしれません(同じ業界にて、二社と提携するのは考えにくい。とくにフェラーリはそれを許さないと思われる)。
なお、ブガッティは2019年4月に新しく家具そしてアパレルを発表しており、このときから提携先を変更していた可能性も。
それらは「Lifestyle Bugatti」「Collection Bugatti」として展開されることになりますが、アパレルコレクションだと「ロワイヤル」、「タイプ35」、「デュオトーン」、「エットーレ・ブガッティ」、「エッセンシャル・シロン」といったシリーズが存在します。
ちなみにブガッティ創立者、エットーレ・ブガッティの父は家具デザイナーだったと言われるので、ブガッティがアパレルに加えて家具を販売するのは「自然の成り行き」なのかもですね。
フェラーリはライセンスビジネスを強化したい
それはさておき「フェラーリ×アルマーニ」について、現在のところ展開次期や販路については不明。
フェラーリは「利益の10%を、こういったライフスタイルアイテムにしたい」とも語っており、同時にライセンスを供与して「フェラーリの名とエンブレムを冠した」製品を今後もどんどん増やしたい意向のようですね。
なお、ライセンス料は(おそらく販売価格の)最低でも50%だとも言われ、フェラーリの名を用いた製品の販売価格での50%がフェラーリの受け取るライセンス料だということになり、つまり68,000円のレイバンのうち34,000円が「フェラーリという名前を使用する権利」ということですね。
ちなみにフェラーリは、「我々が参入したいと考える製品カテゴリについては、30%までこれを抑える用意がある」とも語っており、ライセンスビジネスには相当な意欲を見せています。
ちなみにポルシェは「将来的に、クルマの販売だけでは成り立たなくなる」として別の事業を模索していると報じられていますが、フェラーリもまた、将来のためにこういった”スーパーカー販売以外の”ビジネスモデルを確立しようとしているのかもしれませんね。
フェラーリはこういったブランドと提携している
そしてフェラーリは、「ライフスタイル系」アクセサリーの販売としてはかなり早い時期から取り組んでおり、「フェラーリ・ストア」はオンラインのほか、世界中の有名ショッピングモールで展開され、そこではキャップやサングラス、Tシャツ、キーホルダー等、多数の製品を購入できます。
そのほかフェラーリの提携先として有名なのは腕時計の「ウブロ」。
こちらについてはフェラーリのデザインセンター(チェントロ・スティーレ)が直接デザインを行った腕時計も発売中。
そのほかは家具メーカーのポルトローナ・フラウ、
ビアンキとのコラボレーションにてロードバイクも発売。
装飾品だとダミアーニ(DAMIANI)、シューズだとトッズ(TOD'S)、アパレルやスニーカーだとプーマとの提携が有名ですね。