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あの独裁者フセインの息子が所有していたフェラーリF40がついに見つかる!マフィアのもとでレストアされて元気に走っていた!!

2020/05/08

| これほどの強運を持つフェラーリF40はほかにない |

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さて、先日はユーチューバーRatarossa氏が「サダム・フセインの息子、ウダイ・フセインが所有していたフェラーリF40を探しており、情報求む」としていましたが、なんと早くもその個体が見つかった模様。

なお、ウダイ・フセインはカーコレクターとしても知られており、専任の(コレクション用)自動車捜索チームを持っていたほか、道行くクルマで気に入ったものがあればその場で強奪していたといい、最盛期にはそのコレクションが1000台以上に膨らんだという話もあるようです。

その悪行は世界中で広く知られるところでもあり、自国のオリンピック委員長を務めていた際には、成果の上がらない選手を拷問したりといったことも。

さらに身内を銃撃するなど、父親のサダム・フセインですら手がつけられない一面もあり、これに怒ったサダム・フセインが(ウダイ・フセインの)コレクションが収まるガレージに火を放ったこともあり、しかし様々な情報を総合するに「フェラーリF40は生き残っており、今もイラクのどこかに保管されている」というウワサが流れていたわけですね。

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なお、ウダイ・フセイン自身は2003年のイラク戦争開戦中に死亡しており、その後、生き残った膨大なコレクションがどうなったのかは未だ「神のみぞ知る」。※米軍によって射殺される前、自身のコレクションを自ら燃やしたともされる

こういった人々は、クーデター等で権力を失ったとしても再起できるよう、世界中に資産を分散しているものと思われ、まだまだ知られていない、秘密のコレクションが多数眠っているのかもしれません。

情報求む!ユーチューバーがサダム・フセインの息子が所有していたフェラーリF40を捜索中。一時期は1000台を超えるコレクションだったらしい

| 二度の火災を逃れて生き延びた説が有力 | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49815135846/in/dateposted-public/ ...

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ウダイ・フセインのフェラーリF40はレストアされて生き残っていた

なお、今回「発見」の情報提供があったのはスパイフォトグラファーのアンドレアス氏。

同氏の友人でマザン・アミン氏という人物がおり、同氏は2015年にイラクを訪問し、このフェラーリF40のレストアの仲介を行ったとされています。

ただ、この仲介も命がけであったようで、イラクを訪問した際、すでにフェラーリF40は極秘裏に移動させられており、まずマザン・アミン氏と父親は「カフェで待て」と言われてそこで3時間待たされることに。

その後、2台のランドクルーザーがカフェに乗り付け、中からカラシニコフ(ライフル)を携帯したイカツイ男たちが出てきて、アミン親子に「お前らが待っているは、この男か」とアミン親子をイラクに呼んだ人物の名を告げ、親子が「そうだ」と応えると、ランドクルーザーに乗せられて”武装した自警団”にて守られる大きな屋敷に連れてゆかれ、そこでこのフェラーリF40の”(ウダイ・フセインの後の)新しい”オーナーと面会することになった、とのこと。

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どういった経緯かそのフェラーリF40はマフィアの手に

マザン・アミン氏が語るには、この新しいオーナーは、「ジャージを着たアル・カポネのようだった」と語っていて、つまりは典型的なマフィアだった模様。

このオーナーと話を交わし、後に連れてゆかれたのが別の場所にある倉庫であり、その倉庫の狭い入り口から突かれるようにして中に入れられ、そこでようやくこのF40と対面することができた、と語っています。

数台のクルマに囲まれたフェラーリF40は「思ったよりも小さく、寂しそうに見えた」そうですが、今回公開された写真がそのときのもので、同氏いわく「そのフェラーリF40の運命を思ったときの悲しさは今も忘れない」。

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なお、このフェラーリF40がここに来る前の経歴は定かではなく、かつその際のオーナーも「どうやってこのF40を手に入れたのか」は語られないまま。

ただし前所有者がサダム・フセインであることは理解しており、かつてトルコへとメンテナンスに出されたこと、そしてトルコのメンテナンス工場がこのF40を返すのを渋り、やむなくそのオーナーは現地に出向いてフェラーリF40を取り返したこと(けっこうな死人が出たのかもしれない)、そしてその際にはパーツが抜かれていたことなどが明らかに。

アミン親子はこのフェラーリF40を買い取ることができないかと持ちかけ、そこで新オーナーが提示したのは「現金30万ドル(邦貨換算で3250万円くらい)」。

なんとかこのフェラーリF40を持ち帰る方法を考えたアミン親子ですが、居住するスウェーデンにこのクルマを合法に持ち込むことは不可能だと判断され、よってその場を「なにもせずに」離れることになったというのが最近までの話(よく生きて帰ってこれたな・・・)。

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今もまだ同じオーナーがフェラーリF40を所有していた

ただ、この話には続きがあり、今回インターネット上で「ウダイ・フセインのフェラーリF40を探している」という話を聞き、マザン・アミン氏は以前訪問したイラクのマフィアに電話をしてみた、とのこと。

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そしてなんとそのボスは今でもフェラーリF40を所有しており、しかもレストア済みで走行も可能であることが判明した、というのが今現在。

これらの写真は、マザン・アミン氏がボスに頼んで送ってもらったものだそうですが、この情報はRatarossa氏にも渡されることになり、同氏はこのフェラーリF40を買い取るという話を進めているようですね(現在は115万ドルを提示されているらしい)。

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フェラーリF40はあわせて1,311台が製造されているものの、この個体については「独裁者の息子の手に渡り」、「その父による業火からも逃れ」、そして「イラク戦争を生き延び」、米軍に押収されるのを嫌ったウダイ・フセインが自ら放った火でも燃やすことができなかったという過去を持っており、その運の強さには驚きを禁じえないという印象です。

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VIA:Motor1

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