コルベットをベースとし、存在しないはずの「フェラーリ・テスタロッサ・スパイダー」のレプリカを作ったショップがあった！内装はムートンのモッフモフ仕様

｜　世の中には様々なフェラーリのレプリカが存在し、その数だけ個性も存在する　｜

意外と「フロントエンジン車」をミドシップフェラーリにコンバートする例も少なくない

さて、先日は日産フェアレディZ（Z32）をベースにした、フェラーリ・テスタロッサあるいは512Mのようなレプリカを紹介しましたが、今回はシボレー・コルベット・コンバーチブルをベースにしたフェラーリ・テスタロッサのレプリカがオークションに出品されることに（金額非公開で落札されている）。

このコルベット・コンバーチブルは1989年製で、当初は通常のコルベット・コンバーチブルとして使用されていたものの、いずれかの時点で、クラシック・インターナショナル社の手によって「テスタロッサ風の」外観に仕上げられたといいます。

意外と大きく手が入っているようだ

外観についてはフロントバンパーにフロントフェンダーサイド、ドア、リアフェンダー、リアバンパーなどが変更され、フロントバンパー内のランプはおそらくフェラーリ純正。

スター形状を持つ17インチのホイールにはフロント275/40、リア315/35のタイヤが装着され、全体的的には「それっぽい」雰囲気が漂うものの、やはりフロントエンジンのコルベットを「ミドシップの」フェラーリ・テスタロッサにコンバートしようというのはちょっと無理があったのか「冗長に」見えてしまいます。

ただ、サイドやリアのルーバー、テールランプ（これもおそらく純正品だと思われる）、リアバンパーにマフラーエンド、その間のルーバーなどはけっこうなクオリティをもって仕上げられており、なかなかのスキルを伺うこともできますね。

ちなみに外観だけではなく機能パーツにも手が入っていて、足回りだとモンロー・フォーミュラGPショック、ポリウレタン製コントロールアームブッシュ、リアロールステアコントロールキット、専用スプリング、キャンバーコントロールキットなどが装着されている、と紹介されています。

一方、エンジンにはカリロ製ロッド、鍛造クランクシャフト、鍛造ピストン、専用アルミニウムヘッド、山陽マニホールド、新プレナム、大型インジェクターなどでアップグレードされた5.7リッターV8が搭載され、当時で最高出力365ps、最大トルク430lb-ft（583Nm）を発揮した、とのこと（トランスミッションは、トルクコンバーターを強化した4速オートマチック）。

フェラーリ・テスタロッサ「レプリカ」はこんな内装を持っている

そして内装については「とくにフェラーリを目指したようには見えず（ただしMOMO製ステアリングホイールのセンターには跳ね馬マークが装着されている）、シートはなぜか（フル）ムートン仕様。

そのほか、100Wアンプと6つのスピーカーを備えたCDプレーヤー、アラームシステム（盗難警報）、ウッド製アクセントが見られ、”当時の”高級さを意識したであろうこともわかります。

実際には「テスタロッサにコンバーチブルは存在しない」

ちなみにフェラーリ・テスタロッサにオープンモデルは存在せず、フェラーリが公式に製造したのは「クーペのみ」。

ただ、例外が2台だけあるといい、1台はフィアット会長、ジャンニ・アニエッリ氏のために製造された特別仕様車（しかも、これも本来は存在しないAT仕様）。

そしてマイケル・ジャクソンが登場するペプシのCMのためだけに作られたブラックの個体だとされています。※こちらはアメリカのショップがカスタムしている

このフェラーリ・テスタロッサ・コンバーチブル「レプリカ」を紹介する動画はこちら

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