| ハイブリッド時代になるとビジュアル面しかチューニングの余地が残されなくなってくる |
車両同様に、電動化によってチューニング業界も「リセット」される可能性も
さて、台湾のエアロパーツメーカー、Zacoe(ザコー)。
これまでにもBMWやGRスープラ用のエアロパーツを発表していますが、これまでにも488GTB、F8トリブート向けなどフェラーリ用パーツもいくつかリリース済みです。
いずれも有機的なラインを持つことが特徴ですが、今回はフェラーリSF90ストラダーレをビジュアル的にアップグレードするパーツ群を公開しており、ここでその内容を見てみましょう。
-
台湾のチューナー、ザコー(Zacoe)よりフェラーリF8トリブート向けエアロパーツが発表!イメージはF-35戦闘機、しかしF8元来のボディラインと調和したデザインを採用
| ザコー製エアロパーツは日本でも入手可能、ラガーコープレーションが代理店を務める | 他社のエアロパーツに比較するとシンプル、そして控えめなルックス | さて、精力的に製品を発表し続ける台湾のチュー ...
続きを見る
ボディキットはいずれもカーボンファイバー製
今回ザコーが発表した内容によると、フロントスプリッター(3ピース構成)、サイドスカート(2ピース構成)、そしてリアスポイラーにリアディフュザー両脇のエクステンションという構成です。
なお、ザコーからの言及はないものの、ホイールも交換され、タイヤはやや外に出され、さらには車高も落ちているようですね。
これらエアロキットは軽量化とダウンフォースの増強を目的としているそうですが、SF90ストラダーレはハイブリッドパワートレインを採用していることからかパワーアップはなされておらず、これは他の多くのチューナーと同様です。※ここに踏み込んでいるのはノビテックくらい
なお、ハイブリッドパワートレインに手を入れることには相当なリスクがあり、もちろん保証が切れる他、現在把握できていない未知のトラブルが発生する可能性もあり、できることなら何もしないほうがベター。※SF90ストラダーレは1,000馬力を発生するので「そもそも」パワーアップの必要はない
そして今後、フェラーリはじめ多くのスポーツカーが「ハイブリッド化」されることは間違いなく、それを考慮すると、これまでパワートレインに手を入れていたチューナーであってもそこに手を出すことが難しくなり、オーナーもまた弄ろうとは考えなくなるであろうため、自動車業界と同様に「電動化によって」チューニング業界も”リセット”される可能性がありそうですね。
その意味では、このザコーのような新勢力にもチャンスが生じることになり、数年先のチューニングシーンでは勢力図が変わってきているのかもしれません。
ザコー製エアロキット装着前後ではこうなっている
なお、ザコーのサイトではエアロキット装着前後を見ることができ、こちらは装着前。
こちらは装着後。
微妙な変化かもしれまえんが、フェラーリのオーナーは大きくスタイルを変えることを嫌う人がほとんどなので、これくらいが「ちょうどいい」のでしょうね。
合わせて読みたい、フェラーリのチューニング関連投稿
-
ノビテックがフェラーリSF90ストラダーレをチューンし1,109馬力へ!0-100km/h加速、0-200km/h加速が劇的に向上するも、ハイブリッドをイジるのはちょっと怖いな・・・
| そのほか、ダウンフォースを向上させるカーボンパーツ、ローダウンスプリングにホイールセットも | 現時点では価格の発表はないが、当然ながら「安くない」ものと思われる さて、フェラーリのカスタムパーツ ...
続きを見る
-
フェラーリ296GTBのカスタム一番乗り?DMCがエアロキット、そして「80馬力」パワーアップさせるチューニングメニュー「スクアーロ」を公開
| ただ、現時点では実車をチューンしているわけではなく、あくまでも「計画」なのだと思われる | ただ、これまでの例から見るに、DMCは実際にその計画を実行することになりそうだ さて、ランボルギーニやフ ...
続きを見る
-
台湾のチューナーが「三國無双」に登場する呂布の鎧そして軍馬をイメージした「フェラーリ488GTB 赤兎」を発表!わずか5台分のみがリリースされる限定商品らしいが
| 今後、様々な台湾のチューナーがこういったスーパーカー向けのカスタムを提案してくるだろう | ある意味、どんな奇抜なものが出てくるか楽しみではあるが さて、これまでにもBMWはじめいくつかのクルマの ...
続きを見る
参照:Zacoe