| 色々と細かいところは気になるものの、全般的には満足しているように思える |
ただし古いスーパーカーだけあって相当に気を使う場面も多いようだ
さて、フェラーリF40を買って「1日で後悔した」という動画を人気ユーチューバー、モンディ(Mondi)氏が公開。
車両金額に加え、350万円ほどの整備コストをかけて昨日ディーラーから引き取ってきたばかりだそうですが、まずやってきたのは(最初の給油のための)ガソリンスタンド。
そこで最初の洗礼を受けることになり、なんと給油するのに20分ほどのクールダウンが必要なのだそう(でないと燃えるのかもしれない・・・)。
無事に給油を終えて山道に
そしてモンディ氏は無事に給油を終えて山へと向かい、そこは気温が低かったり(オーバーヒートの心配が少ない)、街なかとは異なって騒音が少なかったり(そのほうがフェラーリF40のサウンドを楽しめる)、自由に走れるから。
同氏はこれまでに3度ほどこのクルマを運転しているそうで、道中ではその特殊性を語っており、まずはそのペダルレイアウト。
シートに座ってステアリングホイールを握り、体とまっすぐの方向に足を投げ出すことができず、やや体(下半身)を右に捻るようにしてペダルを踏まねばならない、とのこと。
これはフロントのホイールハウスが出っ張っていて、(左ハンドルの場合)ペダル全般が右に寄っているためです。※そのため、左折時は、下半身が右を向いているのに、左にステアリングホイールを切ってゆくという違和感があるそうだ
この時代のイタリア車にはよくある状況ではありますが、空冷時代のポルシェにも同様の傾向があり、シートに座って足を前に出し、本来アクセルペダルがあるべき位置に「ブレーキペダルがある」といった感じで、(左ハンドルの場合)クラッチ、ブレーキ、アクセルペダルがひとつずつ(思ったより)右の方にずれている、というイメージですね。
そして足元が狭いので、同氏は細身のシューズ(バカげた靴だと表現している)を着用していますが、参考までに、現代でもかなり足元がタイトなクルマがあり、先日試乗したマセラティMC20はそのひとつ(そのクルマの素性をあらわすひとつの構造でもあり、足元がタイトなのは嫌いではない)。
-
マセラティMC20に試乗!いったいいつの間にマセラティはこんなに素晴らしいクルマを作れるようになっていたのか?新時代、そして新世代のスーパーカー
| 正直、ここまでの完成度と独自の世界観を持っているとは思わなかった | どうやらマセラティは知らない間に相当な研鑽を積んだようだ さて、マセラティMC20へと試乗。マセラティMC20は「MC12」以 ...
続きを見る
ちなみに同氏は身長180センチほどで、この身長だと「かなり室内を狭く感じる」とのこと(膝がかなり窮屈そう)。
シートはもちろんフルバケットであり、ルクライニング調整は不可能です。
そしてここラスベガスは気温が高く、ディーラーからはとにかく「オーバーヒートに気をつけろ」と言われており、モンディ氏はこのクルマを購入したばかりということもあって適宜クルマを冷やすことに。
なお、この個体は(モール等から判断するに)北米仕様であり、リアウイングやリアディフューザー、ラッピングなどいくつかカスタムが施されているようではあるものの、そのほかはノーマルに近い仕様を持っているようにも見えますね。
フェラーリF40は「288GTO」「288GTOエボルツィオーネ」の流れを汲み、1987年に発売されていますが、搭載されるエンジンは2.9リッターV8ツインターボ、その出力は478馬力。
「市販そのままの状態でレースに出ることができるロードカー」というコンセプトを持ち、パワーステアリングやブレーキアシストもなく、もちろんABSのようなドライバー・アシストもないクルマであり、そのドッカンターボという特性も相まって「極めて運転が難しいクルマ」だとされています。
-
フェラーリ288GTO / F40の生みの親、ニコラ・マテラッツィ氏が83歳で亡くなる。ランチア・ストラトス、ブガッティEB110の開発や生産にも関わった生粋のカーガイ
| またひとつ、巨星墜つ | 思えば1970-1980年代は「大御所」が活躍した時代であり、またその土壌があった フェラーリF40生みの親とも言われるイタリアのエンジニア、ニコラ・マテラッツィ氏が8月 ...
続きを見る
スリップしやすい路面での走行、コーナリング中での加給開始には十分に注意する必要があり、それに起因する事故も多数報じられていますね。
257538フェラーリF40を購入して後悔?
なお、この動画は「フェラーリF40を購入して後悔した」というものですが、動画を見るに全般的には非常に満足しているようで、タイトルはクリックベイトと考えて良さそうです。
モンディ氏はとにかくオーバーヒートを気にしており、ここラスベガスでは気温が高すぎて乗れないということに何度も言及しており、もっと気候の良いカリフォルニアの拠点にこのクルマを送り、そこで乗る予定だとも。
動画では山道の走行やドリフト、路面にブラックマークをつけての加速も披露していますが、モンディ氏はなかなかのドライビングスキル、そして度胸を持ち合わせているようですね。
ちなみに動画のコメント欄では、フェラーリF40のドライビングポジションを改善するための方法、快適に運転するためのアドバイスも見られ、中には「なるほど」と思わせられるものもあって勉強になります。
フェラーリF40購入直後にオーナーがレビューを行う動画はこちら
合わせて読みたい、フェラーリF40関連投稿
-
【動画】貴重なフェラーリF40がモナコの路上で燃える!オーナーはなすすべもなく一気に炎上し、ほぼ全焼へ
| スーパーカーが燃えやすいのは否定できない | モナコの路上にて、フェラーリF40が炎上してしまうという悲劇が発生。インスタグラムほかYoutube上にも動画がアップされていますが、このフェラーリF ...
続きを見る
-
程度抜群、今までに3オーナーのフェラーリF40が競売に。F40はそのピュアさが再評価され、相場は3年前のほぼ「倍」に
| フェラーリF40は、エンツォ・フェラーリが承認した最後のフェラーリでもある | どれだけ時が経とうとも、その魅力が色褪せることはないだろう さて、フェラーリのスペシャルモデルの中でも非常に高い人気 ...
続きを見る
-
【動画】貴重なフェラーリF40が箱根ターンパイクにて全焼!運転中に煙に気づき、停車後に炎上→全焼。フェラーリF40は左リアからの発火が多い?
| フェラーリF40の左リアには劣化しやすい燃料ラインかなにかがあるようだ | 箱根ターンパイクにて貴重なフェラーリF40が燃えるという事案が発生。報道によれば、60代夫婦が箱根ターンパイクを走行中に ...
続きを見る
参照:Mondi