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フェラーリF40「製造番号27」が競売に登場!最初の50台はなんと触媒レス、車高調整式サスペンションが装備されておらず非常にスパルタンな仕様を持っていたようだ

2022/11/01

フェラーリF40「製造番号27」が競売に登場!最初の50台はなんと触媒レス、車高調整式サスペンションが装備されておらず非常にスパルタンな仕様を持っていたようだ

| しかもこのフェラーリF40はオーナー数が少なくオリジナルの機関、そしてペイントを持っている |

今後同様の条件を持つ売り物はもう出てこないかもしれない

さて、1987年7月27日に「マラネロのファクトリーゲートを通過した史上最高のクルマ」として発表されたフェラーリF40。

288GTOに次ぐスペチアーレとなりますが、トータルパフォーマンスを追求するために一切の妥協を許さない、当時におけるエンジニアリングの最高傑作であったことは異論がないと思います。

ポルシェ959とほぼ同時期に発表され、しかし959が「ハイテクマシン」であったのに対し、このフェラーリF40は不要なものを一切削ぎ落としたレーシングカーそのもので、コンセプト自体が「そのままでもレースに出場できるロードカー」。

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フェラーリF40はこんなクルマ

このフェラーリF40のボディパネルはカーボンファイバーで作られていますが、そのペイントはカーボンファイバーの織り目が見えるほど薄く塗られているといい、ボディカラーはこのロッソのみしか選べなかったようですね。

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フェラーリF40は今年で30歳。その歴史、仕様などを振り返ってみよう

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ボディデザインはピニンファリーナによるもので、フェラーリのスペシャルモデルの中では「F1マシンとの共通性が低い」というかなり珍しいスタイリングを持っています。

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フェラーリの伝統に則って「派手なリアウイング」は装着されず、あくまでもウイングはボディとインテグレート(それでも十分に派手だとは思う)。

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ヘッドライトはスーパーカーらしいリトラクタブル式。

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リアウインドウはポリカーボネート。

これはF40の特徴のひとつであり、様々な場面で「オマージュ」が捧げられていますね(NACAダクトも同様である)。

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搭載されるエンジンは(Tipo F120A型)2,936cc / V8ツインターボ、最高出力は478馬力、最大トルクは577Nm。

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タービンにはIHI製を採用し、航空宇宙産業レベルの素材を随所に使用することで車体重量はわずか1,202kgに収まっていますが、その軽さとパワーを生かして0−100km/h加速は4.1秒、最高速度は323km/h(201.4マイル)を誇り、はじめて200マイルの壁を突破した市販車となっています。

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フェラーリF40「最初の50台」はとくにその価値が高い

なお、F40の生産のうち最初の50台は触媒や車高調整式サスペンションを装備せず、つまり軽量スパルタンを極めていたということになりますが、そのぶんコレクターからの注目度も非常に高いことが特徴。

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そして今回RMサザビーズが開催するオークションに登場するのは「27番目に製造された」つまり初期のもっともスパルタンなF40。

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新車時にはイタリアのオーナーが(フェラーリ本社から数キロ離れただけのところにある)フェラーリ正規ディーラー、モーターS.p.a.から購入したものだという記録が残り、その後1988年にはモーターS.p.a.にて整備を受け、さらに1990年5月にはパドバの(フェラーリのレーシングカー制作で有名な)ミケロットで整備を受けている、とのこと(このときの走行距離は)7,900km。

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このフェラーリF40は10年近く母国イタリアに留まったのち、1997年にオランダのコレクターに売却され、そこで再登録されてからはほとんどの時間をそのオーナーのもとで過ごしてきた、と紹介されています。

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このF40は、フェラーリのクラシックカー部門、フェラーリ・クラシケによってオリジナルのシャシー、ボディワーク、エンジン、ギアボックスを保持していることが確認されているといい、初期モデルであることに加えて高いオリジナル性を持つということになりますね。

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このフェラーリF40の最終の大規模整備が行われたのは2021年3月で、担当したのはオランダのフェラーリ正規ディーラーであるクロイマンス・フェラーリ。

この際の走行距離は29,970kmを数え、(フェラーリF40の泣き所である)燃料タンクは2020年11月に交換されている、とのこと。

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そのほか2021年6月には、フロントブレーキディスクとパッドが交換され、オリジナルのシートが張り替えられ・・・。

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2022年9月には、クロイマン・フェラーリ社による再度の点検が行われ、「このクルマは非常に良いコンディションで、よく手入れされている。このクルマは事故もなく、オリジナルの塗装が残っていると思われる(フロントフードのみ未確認)」というコメントが残されているようですね。

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このフェラーリF40「シャシーナンバー77676」は、F40の中でもとくに初期に製造されたものであり、新車時からの履歴、オーナーの少なさ、しっかりとした点検整備が行われていること、オリジナルの機関や塗装を持つこと、フェラーリ・クラシケの認定などを考慮すると、これまでに出てきた売り物の中では「最高の個体」だと言えるかもしれません。

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参照:RM Sotherby's

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