| それにしてもよくこのボディ形状で電動リトラクタブルハードトップを再現できたものだ |
給油口や充電ポートの位置など、考えに考え抜かれている
さて、あたらしく展示が開始されたフェラーリ296GTBを見にオートカヴァリーノさんへ。
展示車両はロッソコルサ(Rosso Corsa)、リバリーのカラーはアッズーロ・ラ・プラタ(Azzurro La Plata / 水色)。
これはおそらくフェラーリが296GTBを発表した際のオフィシャルフォトに用いられたカラーコンビネーションと同じだと思われますが、296GTBだとこのグラフィックのカラーコンビネーションが「レッドにシルバー」という組み合わせだったために「ウルトラマン的」と言われたことも。
なお、このリバリーを選択できるのはサーキット志向のオプション「アセットフィオラノ・パッケージ」を装着した場合のみとなっています。
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一見するとこのカラーは奇抜に見えるが
なお、一見すると「レッドに水色」というボディカラーはかなり奇抜に見えますが、このフェラーリ296GTB/296GTSはかつてのフェラーリのレーシングカーである250LMをモチーフにデザインされたクルマであり、「ロッソコルサとアッズーロ・ラ・プラタ」というカラーは1964年のレースを走った個体を意識したもの。
そして250LMは純粋なレーシングカーなので、296GTB/296GTSでこのリバリーを選ぼうとすると「アセット・フィオラノ・パッケージを選択せねばならない」ということもよく理解ができますね。
こうやって見ると、リアフェンダー、ルーフからリアにかけてのトンネルバック、そしてスパっと切り落とされたリアエンドに296GTB/296GTSとの共通性を見ることができると思います。
フェラーリ296GTSはこんなクルマ
そこで展示されている296GTSのディティールを見てみると、このフロントのリバリーの塗り分けはなかなかに複雑(立体交差しているように見える)。
アセット・フィオラノ・パッケージ付きなのでフロントリップの左右にはちょっとしたウイングレットのような反り返りが見られますね。
このリバリーはもちろん職人によってマスキングそしてペイントがなされ、段差を均して平坦にしたのち上塗りのクリアーが塗装されるという複雑な工程を経ています。
フロントバンパー下部には「ティートレイ」。
こういった部分はフェラーリとモータースポーツ(とくにF1)とのつながりを感じさせるところかもしれません。
ホイールは鍛造、そしてホイールボルトはオプションのチタン製。
リアフェンダーには250LMを連想させるダクトが設けられています。
リアデッキの下をエアが抜ける構造は458イタリア以降のミドシップフェラーリに見られる特徴でもありますね。
そして296GTBと大きく異なるのはこのリヤセクション。
ルーフの開閉を行うためにかなり複雑な構造を持っていますが、ちゃんとトンネルバックを維持していることには驚かされます(よく、このボディ形状でリトラクタブルハードトップを実現したものだと感心する)。※開閉の様子は動画に収録
そしてこの力こぶのようなリアフェンダーにも(いつ見ても)驚かされますが、この盛り上がりを最大限に楽しむには濃色系やメタリック、パール系のほうが(色の濃淡によって凹凸が表現されて)いいかもしれませんね。
リアフードを開くとこう。
奥の方、そしてかなり低い位置にエンジンがマウントされており、いかにフェラーリが重心に気を使っているかがわかります。
エンジンは3リッターV6、そしてこれにプラグインハイブリッドシステムを組み合わせて830馬力を発生し、トランスミッションは8速DCT、そして駆動輪は後輪のみ。
給油そして充電口はリヤセクションにうまく隠されていて、イタリア車は昔からドアノブや給油口をうまく隠すことに長けているようにも思います。
テールパイプはマットブラック。
このフェラーリ296GTSのインテリアはこうなっている
インテリアについては「ブラック」ベース。
カーボンファイバー製レーシングシートは(アセット・フィオラノ・パッケージを選んだ際の)標準です。
シートや・・・。
ダッシュボードにはブルーのアクセント。
カーペットはアルカンターラ。
他の画像はFacebookページのアルバム「フェラーリ296GTS」に保存中。
フェラーリ296GTSを見てきた際の動画はこちら
フェラーリ296GTSを見せていただいたのは神戸のフェラーリ正規ディーラー、オートカヴァリーノさん。
いつもお世話になりありがとうございます。
オートカヴァリーノ
兵庫県神戸市東灘区向洋町東3-6-5(六甲アイランド)
兵庫県神戸市中央区新港町11-1(ブティックショールーム)
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