| デロリアンから回収した素材で作られた時計を腕に巻くというのはちょっと特別な行為かもしれない |
物理的に素材が限られた限定製品だけに希少価値も大きい
さて、デロリアン(DMC-12)は映画史上もっとも有名なクルマであると言ってよいかと思いますが、それはもちろんバック・トゥ・ザ・フューチャーにてタイムマシンとして登場したためで、これによって一躍「新興メーカーが販売するマイナーなクルマ」からポップカルチャーのスターダムにのし上がったわけですね。
ただ、そういった人気とは裏腹に、会社としてのデロリアンは苦難続きであり、倒産するまでに生産したデロリアンDMC-12はわずか9,000台程度となっています。
倒産の理由としては、販売不振が直接の原因というよりも、創業者であるジョン・ザッカリー・デロリアンが麻薬に関するスキャンダルに巻き込まれたからであり、これよって大きくイメージを損なったと言われます(実際には無罪判決が出ている)。
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ジョン・ザッカリー・デロリアン自身が乗っていたデロリアンDMC-12が腕時計に
そして今回販売が予告されているのが「ジョン・ザッカリー・デロリアンが乗っていた、社用車のデロリアンDMC-12から採取したパーツで作った腕時計」。
これは「SPXデロリアンタイムピース」と命名されており、わずか456本の限定生産となっていますが、デロリアンのファン、そしてもちろん(時間繋がりという意味で)バック・トゥ・ザ・フューチャーのファンにもオススメできる一本です。
このデロリアン腕時計のケースサイズは39ミリなので意外と小ぶり。
素材はもちろんステンレススティールで、デロリアンのボディ同様にブラシ仕上げがなされます。
ケース横にはデロリアンのボディサイドを連想させるブラックのインサートも。
メースバックはスケルトン(ミネラルガラス)、そしてもちろんこの格子状のプリントはデロリアンDMC-12のテールランプを意識したものですね(ちゃんとシリアルナンバーが入る)。
ムーブメントはセリタ製SW200-1C(自動巻き)、パワーリザーブは41時間。
ラバーベルトのスリット状のデザインはもちろんデロリアンDMC-12のリアに装着されたルーバーを模したもの。
ベルトはケースとインテグレートされるというトレンドを抑えたデザインです。
いったいどこにデロリアンDMC-12のパーツが?
そこで気になるのは「いったいどこにデロリアンDMC-12のパーツが使用されているのか」。
説明によると、スケルトンダイヤル内のリング(時間の内側の分を示す目盛りを刻んだ黒いリング)にデロリアンDMC-12のパーツが使用されているといい、このダイヤルのデザインはデロリアンDMC-12のタービンホイールを表現していると紹介されています。
残念ながらケース素材にジョン・ザッカリー・デロリアンの乗っていた”社長車”の素材がリサイクルされているわけではないようですね。
なお、すでに販売は1,995ドル(現在の為替レートで約27万円)にて開始されており、残り本数は269本となっています。
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参照:REC Watches