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やはりその中身はV12?フロントフードを開いて佇むフェラーリ・ローマのボディを使用した新型フェラーリが目撃される【動画】

やはりその中身はV12?フロントフードを開いて佇むフェラーリ・ローマのボディを使用した新型フェラーリが目撃される【動画】

| これが812スーパーファスト後継、そして今年の第4四半期に発表されるという噂も |

ハイブリッドだとも言われるが、現時点では高電圧ステッカーは貼られていない

さて、このところフェラーリ本社近辺でよく目撃されている「ローマにV12エンジンを積んでいると思われる試作車」。

これまではそのサウンドでしか「V12エンジン」かどうかを判断するすべがなかったのですが、今回はフロントフードを開けて停車している姿が見られ、「V12エンジン搭載」がほぼ(その見た目から)決定的に。

なお、フェラーリはV12エンジンを自然吸気のまま生き残らせることを宣言しているものの、そのためには厳しい排ガス規制に対応する必要があり、これをクリアすることを目的にV12エンジンを新しく開発しているとも報じられ、実際に特許も出願済みとなっています。

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ガソリンエンジンは欧州では2035年以降には販売できなくなる可能性が高い

なお、V12エンジンはフェラーリにとっての「核」であり、それを生き残らせることは同社にとって大きな意味を持ちますが、しかし欧州においては2035年に(CO2を排出する)内燃機関搭載車の販売が禁止されることが決まっており、よって「あと10年くらいしか生産できないであろうガソリンエンジン」にコストを投じるのはある意味「無駄」かもしれません。

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それでもフェラーリは「最後のその瞬間まで」V12エンジンを存続させるため、たとえ採算が取れなくても(フェラーリのことなので採算は取れると思うが)V12エンジンの開発を行うということになり、それはランボルギーニも同様です(ランボルギーニも新型V12モデルのために新しくV12エンジンを開発している)。

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ただ、EUのガソリンエンジン販売禁止については、Eフューエルなどの代替燃料(合成燃料)の使用を前提としていれば禁止対象から免れることができるため、新開発のV12エンジンについては代替燃料の使用を視野に入れている可能性もありそうですね。

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まだまだこのプロトタイプは開発初期

なお、フェラーリのプロトタイプには数種類の段階があり、まずは「既存車種のコンポーネントやボディを借用した、”ミューレット”」、そして次は新しいモデルのコンポーネントを使用し、しかしボディは暫定の”ムロティーポ”、そして最終段階はコンポーネント、ボディともニューモデルとなった”プロトティーポ”。

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今回のローマについてはローマの車体を使用していると思われるので、まだまだミューレットの段階にとどまるものと思われ、よって発表までにはまだまだ長い時間を要する可能性もありそうです(今年の第4四半期に発表されるという情報もある)。

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ちなみにですが、新開発のV12エンジンについては排気量が(現在使用されているV12エンジンの6.5リッターから)縮小され、代わりにハイブリッドと組み合わせられる可能性も指摘されていますが、現時点でこのローマのボディを持つ試作車には(ハイブリッドであることを示す)高電圧ステッカーが貼られておらず、この個体に関しては「自然吸気(もしくはターボ)」V12エンジンオンリーだと考えられます。※あるいは既存のV12エンジンを搭載し、プラットフォームやドライブトレーンのテストを行っているのかも。

ただ、フェラーリは少し前に「V12+ハイブリッドはナンセンス」と語ったこともあり、しかしなんらかの技術的ブレイクスルー等によってV12の有効なハイブリッド化の道が見えてきた可能性も否定できず、とにかく続報を待ちたいところですね。

フェラーリ「V12+ハイブリッドはナンセンス。我々は自然吸気V12を単独で存続させるために戦う。いかなる手段を用いてもだ」

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参照:Varryx

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