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フェラーリ「初」のEVは順調にテストを消化中。改めて2025年に発表されることが確認されるも「電動化車両の販売比率」には今後言及せず「それは顧客が決めること」

フェラーリ「初」のEVは順調にテストを消化中。改めて2025年に発表されることが確認されるも「電動化車両の販売比率」には今後言及せず「それは顧客が決めること」

さて、フェラーリは2025年末までに”初”となる電気自動車を発表する予定ですが、このクルマについてはほとんど知られていないというのが実情です。

そして事前のウワサでは「ハイパーカーになる」と言われていたものの、先日目撃されたプロトタイプではSUVに近いボディをまとっており、もしかするとこの「フェラーリ初のEV」は2枚のドアを持つライフスタイル系のクルマ、あるいはランボルギーニ・ランザドールのような最低地上高の高いクーペになるのかもしれません。

実際のところ、フェラーリはこの新型EVについて全体の販売の8-10%の台数を見込んでいると言われるので、この数字はたしかに「ハイパーカーにしては多すぎる」ようにも思われるため、やはり「日常使いができるクルマ」だと考えるのが妥当であるとも思われます。

フェラーリ初のEVはすでにかなりのレベルのテストをクリア

フェラーリCEO、ベネデット・ヴィーニャ氏によれば、このEVプロトタイプはすでに「数千キロ」以上のテストを完了しており、「電気自動車を作るときは、正しい方法で生産する」。

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そして同氏は「人々は特定の目的のためにフェラーリを購入するのではなく、楽しむために購入する」とも述べており、その楽しみつまり体験の一部はフェラーリの核となる特性であるサウンドであり、しかしこれは初の電気自動車で劇的に変化することについても言及済み。

実際のところフェラーリはEVのサウンドに関する特許をいくつか取得しており、加えてベネデット・ビーニャ氏も今年初めには「フェラーリのEVは独自のサウンドシグネチャーを持つ」ことにも触れています(ただし詳細は不明である)。

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フェラーリCEOが初の電動ハイパーカーについて語る。「他社のEVとは天と地ほども違います。我々が重視するのは、機能的であることよりも、魂を揺さぶることです」

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なお、フェラーリはこれまでの方針をやや変更したようで、以前ではパワートレーンごとの販売比率を設定していたものの、現在では「顧客の需要が”内燃機関、ハイブリッド、またはエレクトリック”のどのパワートレインを製造するかを決定することになる」と述べており、加えてパワートレインに基づいて売上を予測することは「傲慢な行為」であり「顧客への敬意」に欠けることであると付け加え、さらには今後、(パワートレーンごとの)売上の分配について決して議論しないとも語っています。

ちなみにですが、先日報じられた「フェラーリの新型EVの価格が8500万円くらいになる」という報道に対しては驚きを示しており、しかしこの「驚き」がどういった意味を示すのか、あるいはなんらかのポーズなのかも不明です(フェラーリの常として、発表されるまではそのパフォーマンス、スペック、価格などすべてが極秘にて進められるだろう)。

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参照:Autocar

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