Image:NOVITEC
| さすがのノビテックであってもハイブリッドパワートレーンに手を入れることは難しかったようだ |
ただし外装はノビテックらしいシンプルで迫力のある仕上がりに
さて、ノビテックがフェラーリ296GTS14のチューニングプログラムを公開。
デモカーのボディカラーは(最近のノビテックではおなじみの)グレー、そして内外装ともに極力「カラー」が排除され、外装だとフェラーリのエンブレムとブレーキキャリパーに採用されるイエローとテールランプのレッドのみ、インテリアだとイエローのアクセントのみという仕様です。
なお、内容としては今年はじめに発表された296GTBのチューニングに準ずるようですね。
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ノビテックによるフェラーリ296GTSはこんな仕様を持っている
そこでこのフェラーリ296GTBを見てみると、まず機能的な部分ではパワーアウトプットに特化したエキゾーストシステム(ステンレスとインコネル製がある)、スポーツ触媒によって出力が38馬力向上して868馬力へ。
興味深いのは「サブコンピューター」がラインアップされていないことで、たとえば488GTBやローマのように「サブコンによってブースト圧を上げてドカンとパワーアップ」がなされていないこと。
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よってこの+38馬力は単純に排気抵抗を低減したことによって得られるものとも考えられますが、その理由は「296GTSがハイブリッドであり」サードパーティがコンピューターチューニングに手を出すことができないからなのかもしれません。
実際のところ、新型ポルシェ911カレラGTS(T-ハイブリッド)も事実上チューニングが「不可能」だとされており、その理由もやはり「ハイブリッドの制御をサードパーティが変更することができないから」。
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それはともかくとして、ノビテックは限られた制約の中から可能な限り296GTSの持つポテンシャルを引き出そうとしているということになり、最大限の努力を行っていると考えてよさそうですね。
そして外観に目を移してみると、フロントリップ、ドアミラーキャップ、サイドスカート、サイドエアーインレット、(ティートレイの)フロントカバー、(サイドウインドウ前の)トライアングル、リアスポイラーにリアカバー、リアディフューザー、リアカメラカバー(いずれもカーボンファイバー製)などのパーツが装着されています。
ホイールは「センターロック風の」デザインを持つNF10フォージド(鍛造)、そして4センチ車高がダウンするローダウンスプリングにスペーサーが装着済み。
ちなみにテールパイプは台形1ピースから丸2本へ。
マット/グロスカーボンサラウンド、ゴールド、ブラック、ポリッシュなどの仕様から選択することが可能です。
グレーにブラック、そしてカーボンファイバーという同系色をベースとしており、なかなかにすごみのある仕様でもありますね。
ノビテックが自社にてカスタムした296GTSを紹介する動画はこちら
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参照:NOVITEC