| デ・トマソ P72の生産開始までには紆余曲折があったが、間違いなく「歴史的名作」となりそうだ |
アポロ・インテンサ・エモツィオーネにはない優雅さがデ・トマソ P72の真骨頂
さて、新生デ・トマソがその復活第一弾、「P72」の生産準備が整ったとしてそのローリングシャーシを公開。※生産開始は今年後半
画像を見ると「まさに芸術品」と表現しても良いほどの仕上がりを持っており、ここまで長い時間「待った甲斐があった」仕上がりを持っているように思います。
なお、現在のデ・トマソは「アポロ・インテンサ・エモツィオーネ」を発売している香港のITV=Ideal Team Ventures社が権利を有しており、よってアポロ・インテンサ・エモツィオーネと同じくHWAにて製造されると思われていたものの、「アメリカで製造する」計画を経て、結果的にはニュルブルクリンク近郊に建設する新しい自社工場にて行われることがアナウンスされています。
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デ・トマソ P72はこんなシャシーを持っている
そこで今回発表されたデ・トマソ P72のシャシーを見てみると、この時点ですでに「エレガント」。
アポロ・インテンサ・エモツィオーネのシャシーをベースとするものの、その多くが(時間とともに進歩した技術によって)改良されており、「モノコックのキャビンとアウターシェルを一体化する」ために1年に渡る調整を受け・・・。
さらにはジョイントや接着剤の改良によって重量を低減しているほか、プロトタイプでのテストから得たフィードバックを反映させてドライバーズシートを80ミリ後方へと移動させており、加えてサイドシルが120ミリ低くなったことで乗降性や居住性を改善しています。
加えてサスペンション全体が見直されることで「路面追従性、ライフサイクル、メカニカルグリップが顕著に向上」し、この一環としてダブルウィッシュボーンサスペンションはコーナーでのキャンバーゲインを低減しながら、極限下での走行においても横方向のグリップを向上させることができるよう再設計されています(モータースポーツからの技術移転による)。
サスペンションベアリングはGT4レースカーから部品が調達されたほか、サスペンションジオメトリの改良によって前後バランスが改善され、ステアリングラックの改善にってり荒れた路面におけるパフォーマンスも向上し、おまけにLMPレースカーから派生した油圧ステアリングシステムによって優れたフィーリングと小回転半径を実現したことにも言及されており、生産開始までの時間が伸びたといえど、その間にはたゆまぬ改良が行われていたということもわかりますね。
なお、画像を見てもわかるとおり、このデトマソ P72は「単にサーキットを速く走るため」だぇに作られたクルマではなく、かつてスポーツカー、そしてレーシングカーがハンドメイドによって作られ、エレガントなスタイリングを持っていた時代を再現しようとしたもの。
加えて現代ならではの素材や加工技術を盛り込むことでゴージャスさを表現しており、それはホイールセンターに施されたナーリング加工を見ても容易に判断できるかと思います。
もちろんインテリアも豪華極まりなく、すでに「コレクターズアイテム間違いなし」の呼び声が高いことにも納得ですね。
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