ポルシェ911GT2RSが「ニュルブルクリンクを7分以下で周回した」とのウワサ。
現時点ではポルシェより公表はないものの、「数日前にポルシェがニュルブルクリンクを借り切って記録に挑戦した」と言われているようですね。
なお、気になるラップタイムは6:54あたりかそれ以下だとされています(先代ポルシェ911GT2のタイムは7:18)。
ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテが記録したタイムは6:52,01なので、これを破ることができるかが焦点となりますが、ポルシェ911GT2RSはウラカン・ペルフォルマンテのタイムに大きく寄与したであろう(大掛かりな)「アクティブエアロ」を持たず、しかし今回の911GT2RSのタイムが6:54だとしても、これはポルシェ918スパイダーの記録した6:56を下回っており、「ハイブリッドシステムも、規模の大きな可変エアロデバイスも」持たずに出したタイムとしては驚異的。
ちょっと前までは「ニュル7分切り」というのは異次元のように感じていたものの、ポルシェ918スパイダーが量販車としては最初にこれを達成し、次いでランボルギーニ・アヴェンタドールSV、そしてウラカン・ペルフォルマンテ、さらにポルシェ911GT2RS、量販車でないところだとマクラーレンP1 LM、NIO EP9も「7分」を切っており、とんでもない世の中になった、という感じですね。
ポルシェ911GT2RSは3.8リッターツインターボエンジンから700馬力を発生し、0-100キロ加速は2.8秒。
最高速度は時速340キロ、車体重量は1470キロ、駆動輪は後輪のみ。
とことん軽量化にこだわり、カーボンパーツ多用、マグネシウムホイール採用(オプション)、チタンエキゾーストや軽量ガラスの使用によって重量を削った車。
ウラカン・ペルフォルマンテが4WDとアクティブエアロという「ハイテク」の鎧によってタイムを縮めたのだとすると、911GT2RSは「軽量化、エアロダイナミクスの追求、とにかく固める」というレーシングカー的かつ古典的な方法によって速さを実現したものと言え、これは1990年代における「日産R32GT-Rとポルシェ911(964)RS」の関係性やメーカーとしてのアプローチの差を連想させますね。
ポルシェ911GT2RSの情報がフルオープンに。0-100キロ加速2.8秒、ホイールは前後異径
なお現時点でのニュルブルクリンクトップタイム(市販車)は下記の通り。
マクラーレンP1 LMは改造車扱い、NIO EP9は発売されていないので除外しています。
2.ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ 6:52,01(2017) オンボード
3.ラディカルSR8 6:56.08(2005)オンボード
4.ポルシェ918スパイダー(9500万円) 6:56.08(2013)オンボード
5.ランボルギーニ・アヴェンタドールSV(5179万円) 6:59.73(2015)オンボード
6.ダッジ・ヴァイパーACR 7:01,30(2017)オンボード
7.日産GT-Rニスモ(1500万円) 7:08.68(2015)オンボード
8.メルセデスAMG GT R 7:10,92(2017) オンボード
9.グンペルト・アポロ・スピード(3800万円?) 7:11.57(2009)オンボード
10.ポルシェ911GT3(2115万円) 7:12,3(2017)
11.ダッジ・ヴァイパーSRT-10 ACR(1500万円?) 7:12.13(2010)オンボード
12.シボレー・コルベットZ06 7:13,9(2017) オンボード
13.レクサスLFA ニュルパッケージ(4450万円?) 7:14.64(2012)オンボード
14.ドンカーブートD8 RS(1000万円?) 7:14.89(2005)オンボード
15.シボレー・カマロZL1 1LE 7:16,04(2017)オンボード