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ランボルギーニは今後モータースポーツと密接な関わりを持つ?「ル・マン用レーシングカーは市販のスーパースポーツ戦略と大きく関連することになるだろう」

2023/02/05

ランボルギーニ

| おそらく「密接に結びつく」部分はエレクトリック技術、そしてそれに関連するプロモーションの部分だと思われる |

ランボルギーニは今後モータースポーツを「技術の検証の場」としても活用

さて、ランボルギーニは2024年からル・マン24時間レースに参戦することを発表しており、一部そのマシンのスペックそしてドライバーラインアップも公表しています。

そして今回、ランボルギーニCEOであるステファン・ヴィンケルマン氏、同社の最高技術責任者を務めるルーヴェン・モア氏が今年のデイトナ24時間レースのメディアラウンドテーブルにて、「ランボルギーニのLMDh参戦のタイミングを、ロードカーのエレクトリック化戦略と一致させる」とコメントし、市販モデルとレーシングカーとのリンクについて言及することに。

ランボルギーニは今後モータースポーツと深く関与

なお、ランボルギーニ創業者であるフェルッチオ・ランボルギーニは社是として「企業としてはモータースポーツに取り組まない」というものを掲げていましたが、その後経営元が変わるにつれ、ワンメイクレースの開催、そして近年だとカスタマーカーへの注力、さらに今回のル・マン24時間レースへの参戦など、徐々にそのモータースポーツへの関与を深めているという状況です。

そして今回は市販車とレーシングカーとの関連性を高めるという旨の発言を行ったわけですが、ステファン・ヴィンケルマンCEOによれば「我々にとって、(ル・マン24時間レースに参戦するLDMhレーシングカーは)様々なテクノロジーをテストする最高の機会であり、ハイブリッドであるという事実は、我々の戦略に完全に合致しています」。

加えてルーヴェン・モア氏は「ハンドリングやクルマの挙動を改善したいのであれば、モータースポーツはトレーニングに最適なフィールドです」と語っており、今後はさらにモータースポーツと市販車とのテクノロジーとを連携させるのは間違いなさそうです。

なお、ランボルギーニのモータースポーツ部門であるスクアドラコルセは、ランボルギーニの(市販車の)研究開発部門と密接な関係にあり、多くの社員が両部門を行き来して働いているといいますが、この重なりは、すでにウラカンSTOのようなハードコアな製品の発売へとつながっており、今後発売されるハイブリッドスポーツカーもその恩恵を受けることになるのかもしれません。

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ちなみにですが、このスクアドラコルセは前ランボルギーニCEO、ステファノ・ドメニカリ氏が「強化」した部署であり、というのも同氏はスクーデリア・フェラーリの代表を努めていたということもあってモータースポーツに対して非常に強い関心を持っていたのだと思われます(現在はF1のCEOを努めている)。

同氏がCEOを務めた時代には、それまでになかったようなサーキット走行専用モデル「エッセンツァSCV12」や」、スクアドラコルセによって製作されたワンオフモデル「SC18」SC20」といったクルマも存在し、ウラカンSTOもステファノ・ドメニカリ氏時代に企画されたバリエーションです(そして、このベースとなる技術は、当時強化されていたウラカンGT3/GTEレースカーからトランスファーされたものである)。

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今後のランボルギーニ各モデルはどう変わる?

ランボルギーニが発表したところによると、来年のIMSAスポーツカー選手権、そしてル・マン24時間レースに参戦するLMDh規定によるレーシングカーはV8ツインターボエンジンを採用し、さらにはハイブリッドシステムも搭載することに。

一方、アヴェンタドールの後継モデルはV12エンジンを搭載するために現時点では「ランボルギーニのレーシングカーが、市販車に与える影響」は出ていないのかもしれません(ウラカン後継モデルはV6ツインターボ説が濃厚)。

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実際のところルーヴェン・モア氏は「まだその段階には至っていない。現時点では、その逆です。LMDhではゼロからのスタートではないのです」とも語っており、つまり今のところLMDhレーシングカーのほうが市販車からの技術的フィードバックを受けている、とも考えられます。

よって、このフィードバックを受けた市販モデルが登場するのはランボルギーニがル・マン24時間レースに参戦を開始した後、つまり2024年以降に発表されるクルマということになりそうですが、アヴェンタドール後継モデルの改良版、そしてウラカン後継モデルの改良版にはなんらかの技術的な反映があるのかもしれません。

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ランボルギーニのLMDhプロトタイプレーシングカーは90度V8(670馬力)、エクストラック製7速ハイブリッドギアボックス、そして約1,030kg(ドライウエイト)というスペックを誇りますが、来年におけるFIA世界耐久選手権のトップコンテンダーとなるだけでなく、近い将来、ランボルギーニのショールームに並ぶであろう市販モデルの技術的プレビューとしても注目を浴びることになりそうですね。

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参照:Car and Driver

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