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「ボンネットとフェンダーとのチリ」がズレているランボルギーニ・ウルスのオーナーは要注意。北米にて「ボンネットが走行中に開いたり飛んでゆく可能性」としてリコール

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| ただし相当に高い速度域でしかこの「ウルスのボンネット問題」は発生しない |

なおかつ発生件数も今のところ3件にとどまり、レアケースだと考えていい

さて、発売された後に一瞬で完売してしまったランボルギーニ・ウルス ペルフォルマンテ / ウルスSですが、今回北米にて「ボンネット(フロントフード)が開いたり、車両から外れたりする可能性がある」として、リコールを発表することに。

リコールの対象となるのは2023~2024年モデルのウルス・ペルフォルマンテとウルスSモデルで、北米では2,133台が対象となり、しかしランボルギーニでは「実際に欠陥があるのはわずか2%」だと見積もっています(それでも念の為にリコールを届け出たということになる)。

ランボルギーニ・ウルス ペルフォルマンテ / ウルスSにはこういった潜在的な問題がある

今回ランボルギーニが米国道路交通安全局(NHTSA)に届け出た内容によれば、問題はフードラッチのストライカーリベットにあり、「サプライヤーの一貫性のない製造プロセスにより、ストライカーを車両に固定するリベットスタッドの強度が不十分な可能性がある」とのこと。

つまり、この強度が不足していて、強い力を受けるとストライカーが外れてしまうということになりそうですが、さらに届出の内容を見てみると、時速94マイル(時速151km/h)を超える速度では、この問題によりボンネットとフロントバンパーの間に小さな隙間が生じる可能性がある」「そこから空気の流れが増加すると、ラッチ機構に過度のストレスがかかってボンネットが跳ね上がり、ドライバーの視界を妨げたり、フロントガラスを損傷したりする可能性がある」ほか、「ボンネットが車両から完全に外れ、道路上の他のドライバーに危険を及ぼす可能性がある」とされています。

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なお、ランボルギーニは昨年8月にこの「潜在的な問題」を初めて把握し、その理由はウルスのボンネットとフェンダーの位置がずれているとして欧州で2件の保証請求を受けたため。

さらにはインドネシアにて、ウルスが高速走行を行っている最中にボンネットが完全に外れてしまうという事故が発生し、その後ランボルギーニはサプライヤーと調査を開始→今回の原因究明(ラッチのリベットスタッドの欠陥)となったわけですが、現時点では「追加で発生した同様の事例」はないといい、サプライヤーと協力して製造プロセスを改善したことも報告されています(今年2月以降に生産されているウルスには対策パーツが使用されている)。

本件につき、北米だとランボルギーニは6月下旬から7月上旬にかけて影響を受ける車両をのオーナーへとリコールの通知を開始し、これを受けたオーナーはウルスを正規ディーラーへと持ち込んで検査を受け、 問題があればボンネットを修理し、あるいはストライカーサポートプレートを取り付けるか、もしくその両方を行うことに。

現時点では日本市場向けのウルスに同様のリコール届ではなされていませんが、この151km/hというのは日本の高速道路の制限速度を超えており、よって「法的には」ランボルギーニが責任を負う必要はないのかもしれず、しかしサーキット走行を行うオーナーも存在すると思われるため、ランボルギーニはサービスキャンペーンなど、リコールとは異なる形で対応を行うのかもしれませんね(いずれにせよ、ボンネットとフェンダーとのチリがおかしい場合は要注意である)。

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参照:National Highway Traffic Safety Administration

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