マセラティがデビッド・ベッカムとのコラボによる新シリーズ「フオーリ・セリエ DB エッセンシャルズ」発表！MC20とグレカーレにて選択が可能に

｜　最近のマセラティは深い輝きを持つメタリックがよく似合う　｜

そして画像ではその魅力がなかなか伝わりにくい

さて、マセラティがデビッド・ベッカムとのコラボレーションによる新しいボディカラーをMC20とグレカーレに設定する、と発表。

マセラティは2021年4月からデビッド・ベッカムをアンバサダーに迎えていますが、今回のカラーは「フオーリ・セリエ DB（デビッド・ベッカム） エッセンシャルズ・コレクション」と第されており、今後の（シリーズ化による）拡大も期待できます。※フオーリ・セリエとは、いわゆる”（通常）シリーズ外”を指す、マセラティのパーソナリゼーションプログラムの名称である

フオーリ・セリエ DB エッセンシャルズ・コレクションにはこんなカラーが加わった

そして今回のフオーリ・セリエ DB エッセンシャルズ・コレクションに加わったカラーは「ナイト・インターアクション（ブルー）」と「ヴェルデ・ロワイヤル（グリーン）」の2つで、これらはいずれもマセラティのヴィンテージカーからインスピレーションを得たものだと紹介されています。

具体的には、このナイト・インターアクションは1967年のギブリ・クーペにインスパイアされたものだと紹介され、MC20のなめらかなボディラインを一層引き立てているように見えますね。

ちなみにMC20はじめ最近のマセラティのクルマは「エッジ」が少なく、そのため写真で見るといまひとつ立体感にかけて見えてしまうのですが、実際には非常に抑揚のきいたボディラインを持っていて、しかしそれを表現するには、こういった深い、そして複雑な色味を持つメタリックカラーでないと難しいのかもしれません。

なお、マセラティは（上述の通り）フオーリ・セリエなるカスタムプログラムを有していますが、これはまだまだ始まったばかりで、しかしフオーリ・セリエを開始したのは「顧客が自分の車をカスタマイズすることに価値を見出すようになったから」。

これはフェラーリ、マクラーレン、ランボルギーニ、アストンマーティンでも同様であり、いずれも独自のパーソナライゼーション・プログラムという旗印のもと、顧客によるスタイリングの選択肢を広げています。

そしてこれらのプログラムでは、より幅広いボディカラー、ユニークな内装、特別なトリムなどのオプションが（割高な料金を支払って）クルマをカスタマイズすることを望む人々に提供されており、同時に各自動車メーカーにとっては大きな収入源となっているわけですね。

ヴェルデ・ロワイヤルは「1986年のマセラティ・クアトロポルテ・ロワイヤル」から

そしてもう一つのグリーンにつき、1986年のマセラティ・クアトロポルテ・ロワイヤルからインスピレーションを得たもので、なんとこれは（当時）51台しか製造されなかったのだそう。

なお、ヴェルデ・ロワイヤル、ナイト・インターアクションいずれの場合（つまりフオーリ・セリエ DB エッセンシャルズ・コレクションによるカラー）を選択しても、デビッド・ベッカムとのコラボレーションを記念したメタルプレートが付属するといい、グレカーレではセンターコンソールに、MC20ではヘッドレストに装着される、と紹介されています。

このフオーリ・セリエ DB エッセンシャルズ・コレクションは現在MC20とグレカーレのみ、つまり新世代のマセラティのみへの適用となるそうですが、おそらくはグラントゥーリズモにも拡大され、さらにはこの後に登場するフェイスリフトモデルやフルモデルチェンジに拡大する可能性も（マセラティの意図を鑑みるに、まずそれは間違いないだろう）。

そしてフオーリ・セリエ自体も今後さらにその範囲を拡大するものと思われ、マセラティも（フェラーリやランボルギーニのように）カスタムオーダーによって自身の車両をパーソナライズして乗るのが当然となるのかもしれません。

マセラティは2023年のミラノ・デザインウィークでもフオーリ・セリエの可能性を示すために、3台のワンオフ仕様となるグラントゥーリズモを公開し、そのほかにもサーキット走行専用のハイパーカー「プロジェクト24」を発表していますが、これらを見ると「（フオーリ・セリエでは）単に内外装のカラーや素材を変更できるだけではなく」外観や構造を物理的に変更する、ということもできるようですね。

合わせて読みたい、マセラティ関連投稿