| マセラティは古い歴史、モータースポーツ上の実績を持ち、スペシャルモデルの「ネタ」には事欠かない |
おそらくは顧客からの「ワンオフモデルに対する要望」が非常に大きいのだと思われる
さて、マセラティがMC20や新型グラントゥーリズモといった既存製品をベースにしたワンオフモデルの提供を拡大する、との報道。
マセラティは少し前にクラシックモデルのレストア部門、そして現行モデルのパーソナリゼーションを行うフオーリ・セリエ部門を立ち上げたところですが、このワンオフモデルの製作については「さらなる新しい試み」ということになりそうです。
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マセラティはその販路を富裕層にも拡大
今回の「ワンオフモデルの拡大」という話について、これはマセラティのチーフエンジニアであるダヴィデ・ダネシン氏がカーメディアに対して語ったもので、「既存モデルに満足できない」「全く新しいモデルを欲しがる」富裕層の満足を満たすためのプログラムであること、将来的には少量生産スペシャルモデルの展開を行うことについても言及しています。
これはここ最近拡大しつつある富裕層向けマーケットへとマセラティが進出するということを意味しており、たとえばフェラーリのICONAシリーズや「SP」シリーズ、ロールス・ロイス「ボートテイル」やランボルギーニ「インヴェンシブル」「オーテンティカ」、ベントレー「バカラル」「バトゥール」といったワンオフもしくは少量生産車を継続的にリリースするということになりそうですね。
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なお、こういったワンオフ / 少量生産車につき、製造コストはそれなりにかかるものの、それを上回るリターンを得ることができるため(開発済みの車両をベースモデルとして選択すれば、そのぶんコストを低く抑えることができる)、多くの自動車メーカーがここに注目しているわけですが、これは一定以上のブランド力や歴史を持つ自動車メーカーでなくては顧客がお金を支払おうはずはなく、しかしマセラティはその意味で「合格ライン」にあるのかもしれません。
マセラティはすでに「プロジェクト24」を公開済み
ちなみにマセラティはすでに「プロジェクト24」なるサーキット走行専用モデルを発表していますが、これはMC20をベースとし、62台のみが生産される限定車。
今回出てきた「ワンオフモデル拡大」という話については、このプロジェクト24のあとに報じられたものなので、もしかするとプロジェクト24に対する顧客の関心が非常に高く、そこから「こんなクルマを作ってくれないか」という話が出てきたのかもしれません。
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なお、マセラティは歴史が古く、モータースポーツにおいてもリッチな歴史を持っているためにその資産も非常に多く、かつ様々なコンセプトカーを過去に発表しているため、ワンオフモデルや少量生産モデルの「ネタ」には事欠かないのでしょうね。
ぼくとしてはやはり「バードケージ」や・・・。
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参照:Top Gear