「マセラティ創業者一族のために作られた」特別仕様のMC20が公開。なぜマセラティが歴史的にブルーを使用するのかはナゾである

｜　イタリアの（モータースポーツ上の）カラーはレッド、本社所在地であるモデナのカラーはイエローである　｜

一説では「トライデント」の起源であるネプチューン像があるボローニャの旗に「ブルー」が使用されているからだとも

さて、ここ最近マセラティは自社のパーソナリゼーションプログラム「フオーリ・セリエ」にてカスタムを行った車両を立て続けに公開していますが、今回はその最新作、「MC20 マセラティ ペル マセラティ」を公開。

これは「マセラティのためのマセラティMC20」という意味になりますが、「マセラティ家のために作られたマセラティMC20」を指しており、実際にマセラティ創業者の孫であるアルベルトとエットーレ・マセラティが注文した個体です。

ベースとなるのはマセラティMC20 チェロ

このMC20 マセラティ ペル マセラティのベースとなるのはオープンバージョンのMC20 チェロであり、ボディカラーはブルー・インフィニート、そこに入るのはビアンコ・パステロの「ダブルストライプ」。

ちなみにこの「ブルー」が選ばれた理由、そもそもマセラティがブルーを重要視する理由は不明ですが、これは「モデナのサッカーチームのカラーがブルーであったから」なのかもしれません。※フェラーリが一時ブルーを使用していた理由も不明ではあるが（どの文献を漁っても出てこない）、エンツォ・フェラーリがサッカーに対し強い興味を持っていたことからも、やはりモデナのチームカラーに関係しているのではと推測。モデナ市そのもののカラーはイエローである

そしてリアデッキにはマセラティを象徴するトライデント（三叉の銛）がグレーパステルにて入り、側面の「Maserati per Maserati」バッジとレタリング、オプションのカーボンファイバーパッケージ、ロッソ仕上げのブレーキキャリパーといった特徴も。

パワートレーン含む機能面では標準モデルと変わりはなく、搭載されるのは３リッターV6”ネットゥーノ”エンジン、そして出力は630馬力、トランスミッションは8速デュアルクラッチ、駆動輪は後輪のみ。

このマセラティ MC20 マセラティ ペル マセラティの納車イベントは数人の特別ゲスト、そしてA6、6C34、6CM モデルを含むいくつかのマセラティのクラシックモデルが展示されたそうですが、納車を受けるアルベルトとエットーレ・マセラティのほか、創業者のひ孫3人、そして2018年に亡くなった創業者の息子の妻が出席したとされ、イベントにはマセラティを代表して、チーフ・テストドライバーのアンドレア・ベルトリーニ、グローバル最高商務責任者のルカ・デルフィーノ、長年の従業員であるエルマンノ・コッツァが出席したことについてもアナウンスされています。

参考までに、マセラティは1914年に「マセラティ6兄弟」のうち「アルフィエーリ、エットーレ、エルネスト」の3兄弟によって設立されていますが、今回このMC20 マセラティ ペル マセラティを注文したのは「エルネスト」の孫だと説明されています。

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参照：Maserati