
Image:Manifattura Automobili Torino(Facebook)
| はたしてアスパーク・アウルが実際に売れているのかどうかはちょっと気になる |
世界最速級EV「アスパークOWL」に、オープンモデルがついに登場
日本(大阪)の人材派遣会社そして電動ハイパーカーメーカー、アスパーク(Aspark)が手掛ける「OWL(アウル)」。
2025年時点で世界でもっとも高価なEVであり、価格は300万ドル(約4.5億円)超だと言われます。
4基のエレクトリックモーターが生み出す1,953psという圧倒的パワーにより0-100lm/h加速はわずか1.72秒、最高速度は412km/hにも達するという、まさに「次元の違う」電動ハイパーカーです。
そのアスパークが今回、新たにオープントップ仕様「アウル・ロードスター(OWL Roadster)」を発表し、これまでのEVではほとんど例を見ない、ハイパフォーマンス×ロードスターという未踏の領域に踏み込むことに。
限定20台、至高のオープンエア・ハイパーEV
新型「アウル・ロードスター」は、クーペ版「アウル」とテストモデル「SP600」に続く第3のモデルとして登場。
イタリアのマニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ(Manifattura Automobili Torino=MAT)が開発・生産を担当し、限定20台のみが製造される、とアナウンスされています。
「オープンエアならではの“感覚的なスリル”を味わえる一台です。風の流れ、空気の匂い、路面の質感など、すべてが五感にダイレクトに伝わり、ドライバーとマシン、そして路面との一体感がかつてないほど高まります。」
アスパーク
なお、この特別なモデルは、Prestige Salon Automobile Lyon 2025で初公開される予定です。
スペックは依然として“ハイパーカー級”
詳細なスペックや価格は現時点で公表されていないものの、「アウル・ロードスター」もクーペ同様、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製ボディと可変角リアウイングによるアクティブエアロを採用。
クーペ版に匹敵する、圧倒的なパフォーマンスを維持しているとみられます。
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EVに「オープンカー」はなぜ珍しいのか?
実は電動オープンカーは現在でも非常に珍しい存在で、ポールスターの「Polestar 6」や、ミニの「Cooper SE コンバーチブル」など一部モデルが存在するものの、「スポーツEV」としてのオープン仕様はほとんど登場していない、という状況です。
その背景には、重量と安全性の課題があり・・・。
- オープントップ化に伴い補強材が増えることで重量が増加
- バッテリー重量が重心バランスやクラッシュテストに影響
- 特に横転時の安全性試験が難しく、開発コストが跳ね上がる
ガソリンエンジン(内燃機関)車では重量の多くがフロントあるいはリアにあるためテストが容易ではあるものの、EVでは重いバッテリーが車体全体に分散しているため、構造設計が格段に複雑になるといわれているわけですね。
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まとめ:「風と一体化するEV」という新境地へ
「アスパーク・アウル・ロードスター」は、単なるオープンモデルではなく、それは、風・匂い・路面の感触といった“感覚のすべて”を取り戻すためのEVハイパーカーであり、電動化が進む自動車世界において、“走る喜び”を再定義する存在です。
わずか20台という超限定モデルのため、コレクターズアイテムとしての価値も極めて高く、EVが無機質で退屈だと感じる人にこそ、この「アウル・ロードスター」は新しい答えとなるのかもしれません。
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参照:Manifattura Automobili Torino(Facebook) , Aspark