
Image:Sony Honda Mobility
| 正直、ソニー・ホンダは勇気を持ってここでアフィーラ計画を終止したほうがいいと思う |
【この記事の要約】
- 2026年1月初旬、オハイオ州イースト・リバティ工場で初の試作車両(Trial Production)が完成
- 初期限定モデル「Signature」の価格は102,900ドル(約1,600万円)。カリフォルニア州居住者のみ予約可能
- 483馬力のAWD、91kWhバッテリー搭載。航続距離は約480km(300マイル)
- 「走行性能」よりも、車内でのエンタメやAI、40個のセンサーによる「体験」を重視
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「動くエンタメ空間」としてのAFEELA
ソニー・ホンダ・モビリティがAFEELA 1(アフィーラワン)。
従来の「クルマ」の概念を覆すデジタルガジェットとしての側面を強く持っているEVですが、今回生産拠点であるオハイオにて試作車の生産を開始した、とアナウンスしています。
- PlayStation Remote Play: 車内でPS5のゲームをリモートでプレイ可能
- 圧倒的なディスプレイ: ダッシュボード端から端まで広がるパノラミックスクリーンを搭載
- 40個のセンサー: LiDARやカメラ、レーダーを駆使し、レベル2+〜レベル3相当の高度運転支援を実現
- Quality Gate: ソフトウェアやセンサーの安定性を検証するため、通常のホンダ車とは異なる特別な検査工程がオハイオ工場内に設置される
Image:Sony Honda Mobility
懸念される「スペック vs 価格」のコストパフォーマンス
ただ、このアフィーラ1はその計画初期からここに来るまでに「数年」を要しており、その間に生じた様々な変化が「あまりに大きく」、計画当初に想定されていた優位性や独自性が大きく揺らいでいるという指摘がなされているのが現在の状況で、自動車愛好家や専門家の間では、その価格に対する基本性能の低さを指摘する声が上がっているのもまた事実。
アメリカで販売される他のEVに比較してもパワーや航続距離という「EVの基本性能」においても見劣りし、特に「150kW」という充電速度は2026年のラグジュアリーEVとしては物足りない数値であることは間違いなく、3.9万ドルのヒョンデ「アイオニック5」の半分程度の数値にとどまっています。
「ソニーの音響技術をふんだんに使用し、最初から『最高のリスニングルーム』としてクルマを設計したらどうなるか?」
— AFEELA_JP (@shmAFEELA_jp) December 27, 2025
そんな常識を覆す発想から生まれたのが AFEELA Immersive Audio。
エンタテインメントが持つ感動の力を最大限に引き出す空間について、詳細はこちらをご覧ください。… pic.twitter.com/OJskJ3Utvd
【主要スペック比較】
| 項目 | AFEELA 1 (Signature) | ライバル車(例:Lucid Air / Ioniq 5) |
| 価格 | $102,900 (約1,600万円) | $70,000〜$90,000 |
| 航続距離 | 約480km (300マイル) | 600km〜800km超 (Lucidなど) |
| 充電速度 | 最大150 kW | 250 kW〜350 kW (ヒョンデ/Lucid) |
| 出力 | 483 hp | 600 hp〜800 hp超 |
一方、このアフィーラ1が「ほかのライバルにはない」特徴を持つとするならば、それは「リスニングルーム」「プレイステーションの操作ができる」ということくらいなのですが、これらを求めて「1600万円」を投じる人がどれくらいいるのかは甚だ疑問であり、正直なところアフィーラ1の競争力は高くはなく、これ以上の投資を行う前に「(これまでの投資を捨ててでも)撤退したほうがいいんじゃないか」という印象も拭えません。
AFEELA 1でDolby Atmosによる次世代の音響体験を。すべてのドライブが「移動」を超えた特別なひとときに。
— AFEELA_JP (@shmAFEELA_jp) December 20, 2025
※機能や表示内容は予告なく変更される場合があります。 @DolbyJapan pic.twitter.com/pYPsxDt7kQ
購入制限:まずはカリフォルニアから
さらにアフィーラ1には購入制限があり、現在予約(200ドルの返金可能なデポジット)ができるのはカリフォルニア州の居住者に限定されており、これが「全世界に」拡大する頃にはもはやアフィーラ1の生息できる領域は残されていない可能性も。※アフィーラワンの日本導入は2027年予定だが、その頃にはシャオミのEVが導入されているかもしれない
- Signature(初期モデル): 2026年中旬デリバリー開始予定
- Origin(ベースモデル): 89,900ドル〜。2027年以降のデリバリー予定
- メンテナンス: ホンダのネットワークを活用しつつ、独自の「AFEELA Studio & Delivery Hub」をフリーモントやトーランスに開設予定
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結論:ソニー・ホンダが狙う「スマホ化」する車
ソニー・ホンダ・モビリティが目指しているのは最高速や航続距離を競う「従来の自動車」ではなく、移動時間をいかに楽しく過ごすかという「移動体験」の提供。
AppleがiPhoneで携帯電話を再定義したように、AFEELAが「高価な移動型デバイス」として市場に受け入れられるか、その真価が問われるのは2026年夏の一般デリバリー開始時となりそうですね。
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