| アメリカ人はとにかく「パワー」志向 |
マツダは北米と南米市場向けにMAZDA3ターボを投入していますが、今回は北米向けに「CX-30ターボ」を発売。
搭載されるエンジンは2.5リッター4気筒スカイアクティブG、出力は250馬力。
なお、この250馬力はオクタン値93以上ガソリンを使用した場合の数値だとされ、それ以下だと227馬力にとどまるものの、SKYACTIV-Xの180馬力に比較して大きなパワーアップを達成しており、相当に楽しいクルマに仕上がっているのは間違いなさそうです。
CX-30ターボならではの専用装備も多数
なお駆動方式は4WDのみ、そしてサスペンションは専用にチューニングが施されているとのことなので相当に高いスタビリティを持っていることも間違いなく、さらに「スマートシティブレーキ・サポート・リバース」「リアクロストラフィックブレーキ」が標準装備化されている、とのこと。
エクステリアも「ターボ」専用となり、ブラック仕上げの18インチホイール、ブラック仕上げのドアミラー、そしてちょっと太めのテールパイプに加え、リアゲートには「TURBO」の文字。
なお、北米市場のCX-30には「ベースグレード(21,900ドル)」「セレクト(23,900ドル)」「プリファード(26,300ドル)」「プレミアム(28,550ドル)」の4つがあって、いずれもエンジンは2.5リッター(自然吸気/186馬力)。※全体的に安価な価格設定を持つように思う
今回はここへ「ターボ(30,000ドル)」グレードが加わることになりますが、ただでさえ日本の2リッターよりもパワフルなエンジンを持っているのに、そこへ来て「ターボ」というのは羨ましい限りです。
つまりはそれだけ北米市場が「パワーを求めている」ということになりそうですが、ここは「パワー=悪」と見なされるようになってきた欧州市場とは決定的に異なるところでもありますね。
市場によって需要は異なる
日本においてはMAZDA3、CX-30ともにターボが追加される気配はなく、むしろ小排気量エンジン搭載車を追加することで販売のテコ入れを行っているように思われ、そして販売台数を見る限りではその戦略が奏功している模様。
こういった傾向を鑑みるに、北米では「価格とパワー」、欧州では「環境性能」、日本では「価格(コストパフォーマンス)」がその販売を決する大きな要素なのかもしれません。
参照:MAZDA