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マツダらしくない?欧州マツダが新型「CX-60」のティーザー画像を公開。ボクはマツダのデザインの変化をこう捉える

2021/10/13

マツダらしくない?欧州マツダが新型「CX-60」のティーザー画像を公開。ボクはマツダのデザインの変化をこう捉える

| マツダは世界的な流行に対応するべく、「数字1ケタ」では独自路線、「数字2ケタ」ではデザイン的チャレンジを行うのではと考える |

ともあれ、マツダが多様性を見せつつあることは好ましい変化だと思う

マツダは5つの新しいSUVラインナップ、「CX-50、CX-60、CX-70、CX-80、そしてCX-90」を投入すると発表済みですが、今回欧州のマツダ法人が、公式ツイッターにてCX-60のティーザー画像を公開。

なお、これら新型SUVについては市場によって使い分けられることになり、オフロード性能を求めるアメリカにはCX-50を、道路や駐車場が狭い日本と欧州にはCX-60(2列シート)とCX-80(3列シート)を、反面道路にゆとりがあり大きなクルマが好まれる北米市場向けにはCX-70(ワイドボディ2列シート)とCX-90(ワイドボディ3列シート)を投入するとアナウンスされています。

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新型マツダCX-60は「マツダっぽく」ない?

まず、このティーザー画像を見てぼくが思ったのは「マツダっぽくないな」ということ。

角度の問題もあるかと思いますが、これまでのマツダが(SUVに)採用してきたプロポーションとは大きく異なるようにも見え、ただしぼくとしてはマツダの変化についてポジティブに捉えています。

参考までに、ぼくの考えるマツダのデザイン的特徴としては「どんなクルマでもスポーツカー的に見せようとしている」ということ。

たとえばCX-5だと、「ロングノーズ、ショートデッキ」に見せようとしていて、ロングノーズを演出する方法だと「ボンネットの先に、ボディ同色のパーツ」を付与することで視覚的に「ボンネットを長く」見せています。

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これによって相対的にキャビンが後ろに移動しているように、そしてキャビンが小さく見え、結果的にスポーツカー的ルックスとなるわけですね。

加えてマツダはフロントウインドウを「寝かせる」傾向があり、これもスポーツカー的なイメージを演出することに一役買っているのは間違いありません(マツダは、ドライビングポジション最適化のため、フロントホイールからペダルやステアリングホイールまでの距離を長く取っており、これによってフロントウインドウを傾斜させることが可能になるのだと思われる)。

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一般的に、クルマのデザインとして、「ボンネットが短くなればなるほど」「キャビンが大きく見えれば見えるほど」ファミリーカーっぽく、そして所帯っぽく見え、しかしマツダは「そう見えないよう」配慮しているということになり、この手法はMAZDA3にも顕著です(いうなれば、マヨネーズやケチャップのボトルのようなシルエットを持っている)。

新型CX-60はずいぶんゴツく見える

そして本題のCX-60ですが、画像を見る限りではかなりフロントがゴツく見え、これは今までのマツダとはかなり異なる雰囲気です。

上述の通りマツダは「ケチャップの容器」のような、先端がスマートなデザインをウリにしていたわけですが、CX-60ではフロントがドドンと押し出されているように見え、これはひとつの変化と言えるかもしれません。

ただ、MX-30においては、これまでのマツダとちょっと異なる「厚みのあるフロント」を採用しているのもまた事実で、マツダは新しいデザインの方向性を模索しているであろうことも伺えます。(しかしMX-30の販売台数は多くはなく、そのデザインが受け入れられていないのかも。ただ、観音開きドアの影響も否めない)。

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そして現在の自動車業界の一つの流行について、「押し出しの強い顔が好まれる」というものがあって、日本だとトヨタ・アルファードの人気がそれを証明しており、米国だとフォードF-150や、それを意識したであろう新型トヨタ・タンドラもその例に漏れません。

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ちなみにホンダもこれまでの「スマートな都会的デザイン」からマッチョになることを宣言し、北米で販売されるリッジライン、パスポートも「ワイルド」風味へと変身しています。

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さらにマツダはCX-5のマイナーチェンジにて「オフローダーっぽい」仕様を追加しており、さらに北米では「(SUVについて)全車4WDを標準化」するなどその方向性を多様化させつつある模様。

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このような流れは「アメリカ発」ではあるものの、欧州や中国においても押し出しの強い顔は非常に人気が高く、なんだかんだ言いながらグリルを巨大化させているBMWがよく売れていることを考慮するに、その手法は異なれど、個性的で目立つ顔の人気が高いということは間違いないと思います。

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新型マツダCX-60のティーザー画像はこちら

そして新型CX-60に話を戻すと、こういった世界的トレンドを鑑みてマツダが挑戦するのが「これまでと違ったゴツめの顔」なんじゃないかと考えており、「数字2ケタ」モデルについては、「1ケタ」モデルの持つスマートさとは異なる雰囲気を出したいのかもしれません(CX-30もけっこうゴツい樹脂製モールを持っている)。

参照:Mazda Motor Europe(Twitter)

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