| 実は覆面パトカーには「交通取締用」「捜査用」「警察用」の三種類がある |
さて、埼玉県警の交通機動隊に、スバルWRX S4が覆面パトカーとして導入されたとして話題に。
ねとらぼにて公開されている画像を見るに、ボディカラーはWRブルー・パール、アイス・シルバー・メタリック、そしてクリスタルブラック・シリカ。
300馬力を誇るWRX S4が覆面パトカーとして導入されたのも驚きですが、一気に「3台」というのにも驚かされます。
覆面パトカーといえばクラウン
なお、覆面パトカーと聞いて思い出すのは「クラウン」。
MOTAによると、覆面パトカーにクラウンが多いのは「パトカーの規格そのものがクラウンありきで決められた」とのことで、これは1957年に登場したクラウンベースのパトカー、「トヨタ・パトロール」を基準にしているのだそう。
さらに、2013年にスバル・レガシィB4が発売されるまでは「エンジンは6気筒限定」だったとされ、このレガシィがパトカーとして採用されたのは「当時のクラウンをベースにしたパトカーが開発中だったため」。
たしかに「スバルがパトカー」に採用された経緯としては、新型クラウンが導入されるまでの暫定だったと聞いたことがあります。
加えてMOTAでは、パトカーの導入について、警察庁が導入する「国費枠」、そして各地方自治体が購入する「自治体枠」があるといい、クラウン以外や、スポーツタイプのパトカーは「自治体枠」にて購入されているようですね。
覆面パトカーの見分け方は?
そこで気になるのが覆面パトカーの見分け方。
まずはボディカラーについてですが、今回のスバルWRX S4のように、シルバーやブラック、そのほか「そのクルマに特徴的な」ボディカラーが多いといい、これは目立たない(違和感を抱かせない)ようにするためなのでしょうね。
そのほか、ちょっと前だと「8ナンバー」「スチールホイール」「トランクリッドにアンテナ装着」「リアワイパーなし」というのも覆面パトカーの識別点であったものの、これについては現代のパトカーにはあてはまらないと認識しています。※つまり、外観は普通のクルマと同じになってきている
ボクはこうやって覆面パトカーを見分けている
そこでぼくが覆面パトカーかどうか見分ける方法としては、まず「トヨタ、日産、スバルのセダン」で、ボディカラーがホワイト、シルバー、ブラックの場合。
これを見かけるとまず要注意ということになりますが、さらに「リア3面(5面)ガラスがスモーク」だとさらに覆面パトの可能性が大。※最近はスモークを貼っていない覆面パトも多い
あとは「ナンバー」も重要であり、警察は基本的に越境しないので、その覆面パトらしきクルマを見かけた地域以外(他府県)のナンバーだと”覆面パト”ではないという判断です(任務で他府県に出向いた可能性もあるが、管轄外地域での取締は原則行わない)。
そのほか、ルームミラーが「上下二段」についている場合、もしくは横に追加されている場合も覆面パトの可能性が非常に大きいようですね(助手席の警官が後方を確認するためにミラーが追加されている)。※今回のスバルWRX S4ではルームミラーがどうなのか確認できない
覆面パトカーには3つの種類がある
そしてこれもルームミラー同様に抜かないとわからないものの、「姿勢の良い大人2名が乗っている」かどうか。
もし姿勢の良い大人が前席に並んでいれば覆面パトの可能性が大。
ただ、一説によると、交通取締りを行っている覆面パトカーに乗車しているのは「青い制服とヘルメット」を着用している場合だといい、覆面パトであっても「ふつうの服を着て」大人(警官)2名が乗っている場合は事件捜査に使用されており、交通取締りは行わないとも言われています(乗っている警官の業務管轄が異なるので、よほど悪質でない限りは交通違反を気にしないようだ)。
参考までに、覆面パトには「交通取締用」「捜査用」「警察用」という3つがあるそうで、「交通取締利用」は説明不要、「捜査用」はおとり捜査や潜伏捜査に使用されるもので、「警察用」は要人警護用だとされています。
ぼくらが気にしなくてはならかにのは「交通取締利用」覆面パトカーのみで、いかに覆面パトであっても、青い制服とヘルメットを着用していなければ「心配無用」ということになりますね。
覆面パトカーにはどんなものが?
なお、報じられる範囲だと、覆面パトカーにはボディサイズ、ドアの枚数、ピラー形状、排気量といった規定があるそうで、排気量については「3リッター以上」という定義があるとされるものの、今回のスバルWRX S4は「2リッター」。※これらの規定については、「交通取締用」「捜査用」「警察用」について共通なのか、そうでないのかはわからない
スバルWRX S4の出力は「3リッター相当」とも考えることができ、このあたりは規定が変更されたか、特例として認可されたかということになりそうですが、いずれにせよ覆面パトカーとして採用されるのは「ハイパワーな4ドアセダン」ということになり、自ずと「クラウン」がメインだったのも当然、ということになるのかもしれません。
そのほか、マークXやキザシ、レガシィB4、インプレッサWRX STI、日産R34スカイライン、今回のWRX S4、さらにはTRD仕様のカムリといった目撃例もありますが、これらのうち全てが「交通取締用」とは限らず、「捜査用」「警察用」も紛れている可能性もありそう。※実際にスズキ・キザシは捜査用だと言われている
余談ではありますが、先日報道があったように「クラウンがSUVに」なってしまうと、覆面パトカーの採用基準を変えない限り、新型クラウンがパトカーに採用されることはなさそうですね。
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