トヨタが純正オプションとして「マット(ラッピング)」を86、C-HRに設定。
ただし欧州のみとなりますが、価格は1850ユーロ(23万円)から、と結構割安。
現在「マット」は各メーカー注目するところで、フォード・フォーカスが過去に3Mとコラボしてマットブルーのフォーカスを発売しており、ランボルギーニもそのカスタム・プログラム「アド・ペルソナム」でマットペイント(こちらはラッピングではない)を選択可能。
ほかメルセデス・ベンツもマットカラーを多くのモデルで選択できるようになっており(こちらもペイント。価格は以前に比べてずいぶん下がった)、BMWも「フローズン」としてM3に設定したことが。
トヨタだとFJクルーザーにマットペイントのオプションがありますが、これは一旦工場から出てきた完成車を再度マットにペイントし直すというもので、手間がかかるためかその費用70万円ほど。
今回の86/C-HR向け的ラッピングは「スタイルセレクション」と呼ばれ、C-HRでは「メタルストリーム・グレーメタリック」「チタニウムブルーメタリック」「ノヴァホワイト・メタリック」「マリングロー・メタリック」が選択可能(オプション価格設定はC-HRよりちょっと高い)。
C-HRの場合、Aピラー/Cピラー、ルーフ、リアスポイラー、ドアミラーはグロス仕上げのブラックとなり、このコントラストがなかなかにナイス。
これらをマット仕上げにすることも出来るそうですが、追加として140ユーロが必要です。
86については「コーヒーブラウンマット」「ボールドブラックマット」「メタルグレーマット」「アイスシルバーマット」「フロステッドブルーマット」「マンバグリーンマット」が選択可能に。
なお塗装ではなく「ラッピング」としたのはコストのほかに「メンテナンス」を考慮したものと想像でき、あまり日常的に乗られることがないであろうエキゾチックカーに比べると摩擦の機会などが多く、「マット部分がテカってしまう」ことを考えたのだと思います。
「マット部分か摩擦でテカると」塗装の場合は「再塗装」しか回復の方法がありませんが、ラッピングだとそもそのテカりにくい、もしくはテカってもその部分だけ張替えがきく、という補修の容易さを持っており、そこはユーザーとして「ありがたい」部分ではありますね。
日本でもマットカラーのラッピング、もともとのボディカラーの上に「マットの透明な」フィルム(ラッピング、もしくはプロテクションフィルム)を貼ることでマットカラー化できるものの、その費用は「70-100万円くらい」とかなり高価です。