| もし人力で走れたら画期的 |
北米トヨタ(Toyota Engineering and Manufacturing North America=TEMA)が「人力」で充電して走る自動運転車の特許を出願。
この自動運転車は「公共」交通手段として使用することを前提としていて、スマートフォンでこの車を呼び、そしてシートに座って「ペダルを漕ぐ」ということに。
これによって車両に電力が供給(もしくはバッテリーに充電)されて走行できるというものです。
自動車メーカーは色々なことを考えている
現実的に考えると、車を動かすほどの電力を「人力で」まかなえるとは思えず、ちょっと滑稽に見える特許ですが、ペダルによる発電は「あくまで補助」なのかも。
ただ、これが現実的に導入されると色々と考えることがあり、「べつに漕がなくても車は動くが、ペダルを漕いで電力を供給すれば利用料が安く」なったり「体重が一定以上の人はペダリングを義務化」すればいいんじゃないかと思ったり。
なお、画像では「4人乗り」ですが、これは「相乗り」で、4人知らない人同士でこの車に乗り、黙々とペダルを漕ぐ風景を想像するとかなりシュール(もし自分が最後に乗り込んで、他の3人がペダルを漕いでいたら、自分もペダルを漕がないといけないような気がする。これは同調現象という)。
トヨタのような大企業の場合、部署によっては特許出願のノルマがあると思われるのでこういった「一見、奇妙な」特許が出てくるのだと思いますが、以前にもトヨタは「スケボー」の特許を出願していますね。
ほかにもフォードが「メリーゴーランドみたいな」車の特許を出願していますが、クルマが自動運転化されれば「これまでにない」形状や機能をもったものが出てきそうです。
フォードが「いやいやこれはない」というクルマを特許出願。しかしよく考えると「未来の姿」な件
そのほか、本当に「車内で運動できる(これは健康維持が目的であり、発電が主目的ではない)」車を発表して作ってしまったのが「イタルデザイン(ジウジアーロ)」。
完全自動運転時、「ウエルネスモード」にすると車の中で体を鍛えることができるようになる、というクルマ。
コンセプトカーではあるものの、その後実際に路上を走っている姿が目撃されています。
VIA:InsideEVs