| フルモデルチェンジ後CR-VはRAV4に販売を逆転されている |
ホンダCR-Vは2017年にメインマーケットの北米で発売され、2018年に日本でも発売されたところですが、早くもフェイスリフト(マイナーチェンジ)モデルのプロトタイプが目撃に。
CR-Vは現行モデルにて「5代目」となりますが、初代はCR-V=Comfortable Runabout Vehicleというコンセプトを掲げて1995年に発売。
その後モデルチェンジを重ねる度に大きく、価格も高くなってしまい、2016年には一旦日本国内での販売を終了しています(RAV4同様、北米に照準をあわせた商品開発を行ったため)。
その後、2018年8月に日本でも待望の販売再開となっった、というのが現在までの流れ。
新型CR-Vはスポーティーさを強調?
今回新型CR-Vのプロトタイプが目撃されたのはアパラチア山脈。
3台のCR-Vが走行していますが、先頭の一台は全身をカモフラージュ用のシートで覆われ、残る二台はグリル、フロントバンパーが隠されています。
そしておそらく変更点としては「グリルと前後バンパー」ということになりそうで、しかし「どこがどう変わるのか」想像するのが難しいほどの小変更にとどまるようですね。
なお、下は現行ホンダCR-V。
こちらと比較するとフロントバンパー下部、左右のフォグライトが「バー」から「プロジェクター」へと変更されるようですね。
こちらは今回テスト中となる新型CR-Vのリア。
こちらは現行。
これを見ると、新型CR-Vでは、テールランプのクリア部分が「スモーク」仕上げとなっているように見えるものの、これが「全車」なのか「グレードによって異なる」のかは不明です。
なお、新型CR-Vでは台形型のテールパイプがバンパー下から覗いていることがわかり、もしかするとスポーツグレードが追加される(それとも全車こうなる)、ということなのかもしれません。
CR-Vの販売台数は低調にとどまる
なお、ホンダによれば新型CR-Vの月販目標台数は1,200台。
しかしながら6月だと839台の販売にとどまり、CR-Vと同じく「久しぶりに」日本市場へと復帰したトヨタRAV4の7,822台には遠く及ばない状態。
CR-Vは発売から1年近く経過し、RAV4はまだ発売後数ヶ月という差異はあるものの、CR-Vは発売直後でも目標月販台数をクリアするのが「やっと」の状況だったので、ホンダとしては「日本市場での反応は期待はずれ」だったのかもしれません。
なお、主力となる北米市場において、ホンダCR-Vは2019年6月に30,427、RAV4は39,152台。
日本ほど大きな差ではないものの、やはり販売台数では水を開けられているようですね。
ちなみに両者の「モデルチェンジ前」、2016年あたりの北米での販売台数はさほど変わらず(むしろCR-Vのほうが売れている)、つまりその差は「最近になって開いている」ということになりますが、その理由としては「RAV4はモデルチェンジでワイルドになったが、CR-Vはモデルチェンジで高級路線に転じた」。
つまりはここが明暗を分けたとも考えられ、やはりSUVを購入する人はスマートさよりも「アクティブなイメージ」を求めているのだと思われます。
たとえば、SUVであるCR-Vが高級にシフトするというのは「スポーツカーが高級路線を目指すようなもの」で、本来の持ち味を捨ててほかのセグメントで強みを発揮するクルマとの競争に自ら飛び込むようなものであり、であればやはり「SUVはSUV」として、SUV本来の魅力を全面に押し出したほうがいいのかもしれませんね。
VIA:Motor1