| 過去には軽く1000万円超え、2000万円に迫る売買履歴も |
1998年登録のトヨタ・スープラ(A80)が、米中古車売買サイト、Carsforsale.comにて、なんと499,999ドル(邦貨換算で5440万円)にて販売中。
このスープラは1997年にアメリカ市場専用にて販売された「(A70スープラから?)15周年記念モデル」で、走行距離は37,257マイルを数えます。
ただ、見たところ外装、エンジンルームとも非常に美しく、しっかり手入れされてきた個体には間違いなさそうですね。
スープラに5440万円は無謀?
そしてこの5440万円という金額がA80スープラにとって「どれくらい」のものかということですが、過去には5000万円で販売されたスープラも存在。
ただ、こちらは「売れたのかどうか」不明です(販売ページそのものが削除されている)。
ただし、この5000万円で販売されていたスープラはもともと1350万円で購入されたものであり、この1350万円という価格自体も驚きではありますね。
さらに、今回販売されているスープラと同じ「15周年記念モデル」は過去に1900万円で落札されたこともあり、相当な値上がりを見せているのは間違い、とも言えます。
【競売】1997年製、80スープラが1900万円で落札。3月には2000万を記録しており、スープラはもはや「手の届かない」クルマに
今回販売されているのはこんな仕様を持っている
そして今回販売されるA80スープラ「15周年記念モデル」ですが、ボディカラーに特別塗装色「クイックシルバー」を持つのが特徴。
このクイックシルバーにペイントされたのは24台のみということで、かなり希少なのは間違いなさそう(ブラックの個体は376台が存在する)。
エンブレムはメタリックグレー(日本仕様のスープラもそうだった)。
ルーフはデタッチャブル式の「エアロトップ」。
ルーフを取り外すと飛び出す「ディフューザー」。
外したルーフはリアトランクに収納可能。
ホイールは「日本仕様にはない」クローム。
ちなみにこの車両は「フルオリジナル」だそうですが、2点モディファイが施され、まずはフロントリップの「ボディカラー同色ペイント(純正だとブラックの樹脂)。
もうひとつはボディカラー同色ヘッドカバー。
トランスミッションは人気の6速MT、そして希少なボディカラー。
ヘッドライトやウインカーレンズも透き通っていて劣化は見られず、レア度やコンディションを考えると、5000万円は無謀でも、「2000万円くらいは(現在の中古相場から鑑みて)妥当」だとも言えそうです。
なお、この15周年記念モデルは比較的売り物が多く、以前にもディープジュエルグリーンパールのA80スープラ15周年記念モデルが販売に出されたことも(こちらは価格が上がらず、850万円ほどだった)。
珍しいグリーンの80スープラ(15周年記念車)が米中古市場に。個人間競売にて販売され、4日残して670万円に。このままだと軽く1000万円は突破しそう
80スープラはやはり映画「ワイルド・スピード」にてポール・ウォーカーがドライブしたことから人気が加熱し、もはや神格化されたといってもいいクルマですが、ここまで価格が上がり続ける理由としては「アメリカ人にとって、A90(GR)スープラをスープラだとは認められない」という風潮が関係しているのかも。
実際に、GRスープラについては、発売までに北米のディーラー網より、「このクルマはスープラの名にふさわしくない」という反発もあったといい、となると”真のスープラ”だとアメリカ人の考える80スープラの価格につき、今後も上がり続けると予想されます。