｜ そのデザインはチョコチョコとアップデート ｜
GRスープラのデザインについては様々な意見が飛び交っていて、その多くは否定的なもの。
そしてそれら意見の中核をなすのは「80スープラの面影がない」ということになりますが、GRスープラのデザインはもともとFT-1にルーツがあり、このFT-1はスープラとして企画されたわけではなくトヨタ2000GTを強くイメージしていたため、GRスープラに”80スープラの面影がない”のもまたもっともな話です。
そのためか過去にも多くのデザイナーが「80スープラの直接の後継」たる、”自分が考えたスープラ”を多数公開しているようですね。
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80スープラの後継モデルを自分で作ろうと考えた男がいた
そういった「自分の考えたスープラ」を公開するデザイナーの中でもひときわ強く主張しているのが今回紹介するジュリオ・パルティザーニ氏。
過去にはフェラーリ、ベルトーネ、ジャガーに在籍し、現在はホンダにてデザイナーを務めているといい、その傍ら2016年（つまりGRスープラのプロトタイプが目撃され始めた頃）から自身のプロジェクトをスタートさせ、レクサスLCベースで実際に「自分の考えたスープラ」を製造する計画も示唆しています。
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そして同氏はこれまでにも定期的に自身の考えた「Mk5スープラ」のレンダリングを公開し続けていて、ここ最近でもいくつか最新版をリリースしています。
これらはいずれも低く、そしてロングノーズにコンパクトなキャビンを持つもの。
キャビンはティアドロップ形状を持つためにガラスが大きくカーブし、そのために「ウインドウの昇降が難しい」のだと思われ、サイドウインドウは（スバル・アルシオーネSVXみたいに）昇降部分が別途区切られていて、こういった細かい仕上げは現役デザイナーならでは。
そしてやはり全体的な雰囲気は80スープラを継承したという感じですね。
テールランプはより80スープラっぽく、しかしヘッドライトともども、最新のLED技術を用いることでスリムなデザインに。
80スープラ特有のリアウイングも健在。
ちなみにこのリアウイングは「大きすぎて」後方視界を邪魔しそうですが、実際には（真後ろから見ると）リアウインドウの形状に沿うようにデザインされており、そのためにリアウインドウ越しの視界を遮らないという秀逸な形状。
そしてこのレンダリングでも同様に「リアウインドウの形に沿った」リアウイングを再現していて、デザイナーのスープラ愛が伺えるところです（単に大きなウイングを取り付けただけではない）。
現時点ではこれを実車化するのは難しいと思われ、しかしスポンサーが見つかって夢が実現するといいなあ、と思います。
ちなみにこちらはMK5スープラの「カストロール」バージョン（JGTC仕様）。
こういったレンダリングを作成するあたりも「わかっている」と思わせる部分ですね。
VIA:Giulio Partisani, oct8n