| 正直、かなり「欲しい」と思わせるクルマだ |
さて、トヨタがGRヤリスの「全ラインアップ」3種類を公開。
現在は初回限定モデルである特別仕様車「RZ“High-performance First Edition”」「RZ“First Edition”」のWEB予約を受け付けていますが、これらはあわせて約6,000台の先行予約が入っている、とのこと。
先行予約分については6月30日の締切後、7月から順次商談を行い、予約順にて優先生産を行う、とアナウンスされています(生産は元町工場の専用ライン)。
今回発表された「通常版」GRヤリスについては、9月頃の発売(生産時期は現時点で未定)となるようですね。
GRヤリスはこんなクルマ
改めてGRヤリスをおさらいしておくと、簡単に言えばWRC参戦用のホモロゲーションモデル。
ヤリスと名がつくものの、通常ヤリスとはボディ形状が大きく異なり、GRヤリスは「3ドア+ブリスターフェンダー」。
エンジンは新開発の1.6リッター3気筒ターボ(G16E-GTS)で出力は272馬力、駆動方式には4WD(GR-FOUR)を採用し、ヤリスのパワーアップ版ではなく、「ヤリスをベースにし、GRがWRCで勝つために新設計したクルマ」と表現するのが妥当だと思われます。
トヨタによれば、その概要は下記の通り。
GRヤリスは、TOYOTA GAZOO Racing WRT(World Rally Team)に学んだ「WRCで競争力あるクルマづくり」や開発初期からの社外プロドライバーによる評価によって、世界のあらゆる道でも思い通りに操れ、「誰もが安心して意のままに運転できる」クルマとして誕生しました。
具体的には、アッパーボディにアルミ素材のエンジンフード、バックドア、ドアパネルに加え、形状自由度の高いSMC*2工法で成形されたCFRP*3素材のルーフパネルを採用。軽量化を図りながら優れた空力性能を示す強固な3ドアタイプのキャビンとしています。
さらに、前後のサスペンションセッティングの最適化を行うなど、WRCを通じてお客様が普段走っている世界の様々な道を知り、人とクルマを鍛える「もっといいクルマづくり」で蓄積してきた知見やノウハウを注いだオリジナルモデルになります。
なお、生産については、数々のスポーツモデルを造り込んできた元町工場に専用ラインの“GR FACTORY”を新設し、「匠」の技能を有する従業員が組み立て準備を進めています。
TOYOTA
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GRヤリスは全部で3種類
そして今回発表された「全ラインアップ」はRZ/RS/RCの3種類。※価格は今回公表されていない
まず、RZについては”卓越した走行安定性、圧倒的な加速と気持ちの良いエンジン回転数の伸びを体感できる高出力モデル”という位置づけとなり、1.6リッター3気筒ターボエンジン+GR-FOURを核に、トランスミッションにはiMTを採用。
RZのみに用意される”High Performance”グレードにはBBS製鍛造アルミホイール、ミシュラン製パイロットスポーツ4S、前後トルセンLSDが装備されます。
RSは「GRの研ぎ澄まされた走りを気軽に楽しめるモデル」というポジションが与えられ、エンジンと駆動システムはRZと同様ながら、トランスミッションが”Direct Shift-CVT”となり、より扱いやすい仕様。
RCは純粋な競技ベース用モデルで、RZから「走りに必要な装備意外を極力排除した軽量モデル」。
加えて今回、先行予約限定モデルには「マットブラック」がボディカラーに用意されること、「マーブル柄カーボンルーフ(鍛造カーボンファイバー)」「エモーショナルカラー プレミアムスポーツシート」がメーカーオプションとして設定されること、豊田章男社長がモータースポーツ活動を行う際の名義「モリゾウ」のサインが入るフロントウインドウが標準装備されることも公開されています。
VIA:TOYOTA, Gazoo racing