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電動化の先駆者だったのに、HVにこだわる間に「時代遅れ」になったトヨタ。ついに世界での基準にあわせて「EVを2モデル、PHEVを1モデル年内に投入」とコメントするも時すでに遅し?

2021/02/12

トヨタC-HRの中国版

| ただし、他社はもっと先に行っている。大丈夫かトヨタ? |

さて、方々で聞かれるのが「トヨタがEVに本腰を入れ始めた」。

トヨタは「プリウス」にてハイブリッドカー市場に参戦していますが、当時は「エンジンとモーターという2つの動力源がクルマの中にあるのは非効率的」とされ、多くの自動車メーカーがそれを過渡的技術とみなして距離を置いていたわけですね。

つまり、ほとんどの自動車メーカーは「ハイブリッドを通り越してピュアエレクトリックへと進むべきという考え方を持っていたものの、その後トヨタが続々発売するハイブリッドカーの販売がガソリン車市場を侵食。

さらにはまだまだピュアエレクトリック時代が(技術的に)来そうにないということで、ハイブリッドに対して悲観的であった多くの自動車メーカーがそれまでの考え方を翻してハイブリッド市場へとなだれこむことになったのが「ちょっと前」の自動車業界です。

「ハイブリッド」がもっともエコだった時代も

そして当時は「ハイブリッド」がもっともエコだとされていたものの、その後にPHEVが増加することでその様相は一変。

このあたりからトヨタの「置いてきぼり」がはじまったんじゃないかと考えていて、一例を挙げると、トヨタは「燃費を良くする」ためにハイブリッドシステムを用いていたものの、欧州の自動車メーカーは「クルマのパフォーマンスを向上させる」ためにハイブリッドシステムを活用し始めることに(トヨタはモータースポーツでもハイブリッドシステムを活用し成績を挙げているが、イメージ的にもこれを活用できていない)。

よってポルシェだとパナメーラ/カイエンにおいて、そのヒエラルキー上の頂点は「ハイブリッド」となり、メルセデスAMGもじき「73」系を発表するものと思われます。

そして時を同じくして、どんどん環境規制が厳しくなってきて、もはや「これまでのハイブリッド」では規制を満たすことができなくなり、もはやハイブリッドはエコではなく、「PHEVかEVでないとエコではない」時代へと突入することに。

そのため多くの国ではハイブリッドでは補助金ほか恩恵が受けられなくなっていて、その対策として多くのメーカーがPHEVを充実させてきたものの、この時点でもトヨタは「ハイブリッドを普及させてきた」という矜持からかPHEVのラインナップはさほど増えていない状態です。

これは「電動車」「新エネルギー車」の定義が日本と海外とでは異なるということが一因かもしれず、日本での電動車の定義は2018年に経産省が自動車新時代戦略会議でまとめた「次世代車」、つまり「ハイブリッド、プラグインハイブリッド、BEV(バッテリーEV)、FCV(燃料電池車)」。

しかし中国での次世代エネルギー車にはハイブリッドが含まれず、PHEV(PHV)、EV、FCV(他の国の多くもハイブリッドが次世代エネルギー車から外れている)。

ポルシェ・タイカン
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日本はここでもガラパゴス化

世界ではもう「ハイブリッドはエコカーではない」という考え方であるのに対し、未だ日本では「ハイブリッドカーはエコ」だと考えているという向きがあり、ここは日本特有の「ガラパゴス状態」なのかもしれません。

そういった状況もあってトヨタはPHVやEVに対して積極的になれないとも考えられ(ただ、トヨタの主戦場は世界であって日本ではないので、これでは十分な説明にはならない)、実際にトヨタは「EVを作る技術はあるものの、市場が望まないから作ってないだけ」とコメントしたことも。

なお、未だハイブリッドモデルにこだわり、作り、そして売り続けるトヨタに対して、世界的には「まだそんなことやってんの・・・」「いくらハイブリッドで成功したと言っても、固執するのはもう時代遅れでは・・・」という見方も多数。

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そんなトヨタですが、今回北米にてEVを2モデル、PHEVを1モデル投入すると声明が出されており、トヨタの北米法人の重役であるボブ・カーター氏は「我々は25年前にプリウスを発売して以来、電動化のパイオニアであり続けてきた。今後もそれは変わらない」と自信を見せていいます。

今回言及された「EV2台、PHV1台」の内容についてはわからないものの、EVのうち1台はSUVになるという説もあるようですね。

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参照: Automotive News

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