| トレンドを組み合わせて「それなりに良い製品」を作るのがトヨタではあるが、それ以上に行けないのもトヨタ |
それによって経営リスクを回避しており、多くの車種を投入できるというところには意味がある
さて、トヨタがロサンゼルと・オートショーにて「bZ コンパクトSUV コンセプト」を発表。
一般に北米市場では大きなクルマが好まれ、実際にトヨタはいくつかのコンパクトカーを北米には導入しておらず、よってアメリカのモーターショーにて、SUVといえど「コンパクトな」クルマが発表されるというのはちょっと意外です。
もちろんbZ(ビヨンド・ゼロ)と名がつくことからもわかるとおり、ピュアエレクトリックカーであり、トヨタによれば「日常的に使いやすいコンパクトSUVとして開発が進められている」と紹介しているので、実際に発売される可能性が高そうですね。※トヨタは、2023年以降に追加で情報を公開するとしている
なお、トヨタは以前にもコンパクトSUVのパテント出願を行っており、こちらはさらに小さいクルマとなるもよう(こちらはbZブランドからの発売ではないのかも)。
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トヨタ「bZ コンパクトSUV コンセプト」はこんなデザインを持っている
そこでこのbZ コンパクトSUV コンセプトを見てみたいと思いますが、デザインとしては新型クラウン、新型プリウスに続く「ハンマーヘッド」を採用し、前後フェンダーを大きく盛り上げ、ショートオーバーハングを採用するという最新のスタイルを持っています。
なお、デイタイムランニングランプ、ヘッドライトは意図的に大きく設計されているようですね。
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EV専用設計とすることでAピラーの付け根を前に出すことができたのだと思われますが、さらにホイールも4隅に押し出すことで躍動感を感じさせるようにも思います。
ルーフは短く、そしてフローティングデザインを採用し、フロントのドアハンドルはフラッシュマウント、そしてリアだとC-HR同様にピラーと同化。
なお「偶然」としかいいようがないものの、「ハンマーヘッド」そしてサイドパネルの中央を持ち上げてボディ塗装面積を少なく見せるという手法はフェラーリと共通している部分です。
ちなみにこちらはフェラーリ・プロサングエ。
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リアだとやはり(最近の)トヨタが好んで用いるLEDライトバーが採用され、しかしクラウンとは異なって「立体的」に。
ルーフエンドスポイラーはスプリット、そしてルーフ上のアンテナ兼ストップランプはなかなかに格好いいと思いますが、すべての要素が「どこか他のメーカーで採用しているもの」というのはやっぱりトヨタ車ということなのかも。
ルーフは広い面積を持つガラス仕様となっていますが、これが市販モデルに採用されるかどうかは不明です。
トヨタ「bZ コンパクトSUV コンセプト」はこんなインテリアを持っている
なお、このbZ コンパクトSUV コンセプトは「すぐにも発売できそうなほど」現実的なエクステリアを持っており(ちゃんとドアミラーも装備されている)、しかしインテリアには「かなりコンセプトカーっぽい」デザインを採用しています。
広々とした直線基調のデザイン、シンプルな操作系、ヨーク型ステアリングホイールに液晶メーター、カーブディスプレイを持つインフォテイメントシステムあたりがこのクルマのハイライトかもしれません。
インテリアの多くにはサステイナブル素材が用いられ、シートに使用されるのは植物由来のリサイクル素材。
車内にはパーソナルエージェント「Yui」がアテンドし、音声と照明をもってクルマと乗員とを結びつけ、様々な体験を提供する、とのこと。
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参照:Toyota