「GR GT3」が富士スピードウェイを走る姿が目撃！コンセプト同様にロングノーズ、コンパクトなキャビン、そして大型リアウイングも。市販モデルは「レクサス」ブランドから？

｜　GR GT3は純然たるレーシングカーとして設計され、その「デチューン」版がロードバージョンとして発売されると見られている　｜

搭載されるエンジンはレクサスRC F GT3の5.8リッターV8か

さて、トヨタが富士スピードウェイにて新型GR GT3をテストしているもよう。

今回ツイッターにその様子を捉えた画像と動画が公開されていますが、車両全域にわたりカモフラージュを施しているにも関わらず、そのシルエット、そして一部のディティールを確認でき、開発がかなりのレベルにまで進んでいるということも伺わせます。

その姿はコンセプトカーに非常に近い

これら画像そして動画を見ると、GR GT3コンセプト同様、ロングノーズ（ただしコンセプトモデルほどではないようだ）、低く構えるプロポーションを持つこともわかり、大きなリアウイング、そして巨大なリアディフューザーも確認可能。

投稿者、そしてコメントを見る限りでは「搭載されるエンジンはV8」「レクサスRC F GT3に近いサウンド」「よってこのV8は5.8リッターではないか」とされ、そしておそらくはそのとおりとなるのかもしれません。

現時点ではこのGR GT3について詳細は明らかではなく、しかしFIAの規定するGT3カテゴリに参戦可能なスペックをもってカスタマーカーとして販売され、そのホモロゲーション取得のために公道走行可能なバージョンが発売されると言われます。

つまり、メルセデス・ベンツなどほかメーカーのGT3マシンとは異なり、「市販車をレーシングカーにコンバート」するのではなく、「レーシングカーを先に設計し、それを市販車にコンバート」という全く逆の流れを持つことになりますね。

加えて、この「公道走行バージョン」は「トヨタ」「GR」ではなく「レクサス」ブランドにて販売する可能性が高いとも報じられており、そうなるとLFA後継となるエレクトリファイド・スポーツとのバランスがちょっと気になるところです。

一部ではマツダとの類似性も指摘されるが

なお、このGT RT3について、マツダの発表した RXヴィジョンGT3コンセプト（現時点ではグランツーリスモ向けの仮想レーシングカー）と非常によく似ていることが指摘されており、一部では「GR GT3と、 RXヴィジョンGT3コンセプトとは共同開発となるのでは」というウワサもあるもよう。

現在トヨタとマツダは近い関係にあって、FRプラットフォームを共有するという話もありますが、マツダはスーパースポーツに関する特許を多数出願しており（その数、内容からすると、”ひとまず考えたアイデアを保護する”レベルではなく、実現を考えているように見える）、これら特許が「GR GT3、 RXヴィジョンGT3コンセプト」として実現する可能性があるのかもしれません。

GR GT3が富士スピードウェイを走る様子を収めたツイッター投稿はこちら

Hello Lexus / Toyota GT3! Whilst no name has been been given to the car yet, it’s been spotted testing at Fuji Speedway! All credit @_moraa17 for getting those images & video. #ToyotaGAZOORacing #PushingTheLimitsForBetter #GT3 #ToyotaGT3 #LexusGT3 #BritishGT #GTWC #IMSA #FIAWEC pic.twitter.com/sQQfW6MG1W

— Mark Whitelegge (@Mark_Whitelegge) March 24, 2023

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参照：Mark Whitelegge