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トヨタの知られざる事実5つ。「トヨタのエンブレムに込められた意味」「最も高額で取引されたトヨタ車は3億円以上」「WRCで歴史に残る不正を行った」etc.

トヨタ

| トヨタはその歴史上、多くの功績を残してきたが、その背景には様々な挑戦そして挫折があった |

そしてこれほど多くの話題を振りまいてきた自動車メーカーも他にない

その「マルチパワートレーン」戦略の正しさが証明されつつあることから、メルセデス・ベンツ、ルノー、ステランティスもトヨタ同様の戦略を打ち出しており、さらには日本史上では例を見ないほどの時価総額そして利益を叩き出しているトヨタ。

これまでの歴史においては様々なストーリーを生み出していますが、ここでそういったトヨタの「知られざる側面」5つを紹介したいと思います。

トヨタ
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トヨタのエンブレムにはこういった意味がある

多くの自動車メーカーが会社の設立当初にまで遡ることができるエンブレムを持っているものの、トヨタの(現在の)エンブレムは比較的新しく登場したもので、5年の歳月をかけてデザインされ、トヨタの創立50周年を記念し1989年10月に発表されています(これを最初に装着したクルマはセルシオである)。

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そしてエンブレムを刷新するに際して掲げた目標は「遠くからでも認識できること、他の製品と区別するための強い視覚的インパクトを持つこと」という2つであったとされ、最終的に採用されたエンブレムは3つの楕円を組み合わせており、トヨタによるとそれらの意味は以下の通り。

大きな楕円の中に直交する2つの楕円は、顧客の心と会社の心を表しており、それらを重ねることで相互に有益な関係と信頼、ステアリングホイールを表し、外側の楕円はお客様や環境などトヨタを取りまく世界を表現しています。ロゴ内の背景のスペースには、トヨタがお客様に伝えたい無限の価値、すなわち、優れた品質、期待を超える価値、走る喜び、革新性、そして安全・環境・社会的責任への誠実さが表現されています。

トヨタはかつてWRCで不正をしたことがある

誠実なイメージがあるトヨタではありますが、ここ最近は数々の不正に揺れており、そして遡ること1995年のWRCシーズン中にはセリカGT4を競技において不正使用したこともひとつの汚点として残ります。

モータースポーツに関するルールは非常に難解であり、ときにその解釈は受け取る側によって異なることも。

これがレギュレーションの独自解釈(曲解)へとつながるわけですが、当時のトヨタもまた「ルールを自分たちに有利になるように解釈し」、トヨタ チーム ヨーロッパは、ターボチャージャーに取り付けられたリストリクタープレートを迂回するという方法を考案していて、ここでは「車検のために取り外したとき、リストリクタープレートが装着され完全に機能しているように見えるものの、それ以外の場面ではこれが外れて規定以上の吸気が可能になる」という手法を用いています。

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これによってセリカはおおよそ50馬力を獲得できたとされ(当時としてはなり大きな数字である)、当時「モータースポーツ史上もっとも卑劣な行為」だと避難されることとなるのですが、これが途中で発覚した1995年の残りのシーズン、その後の1996年のシーズンには出場禁止とという厳しい判定が下されているので、いかにこれが問題視されたかということもわかりますね。

プリウスは地球上でもっともクリーンなクルマである

これは比較的最近明らかになった調査結果で、「プリウスは実際のところEVよりも環境負荷が小さい」という事実。

米国エネルギー効率経済評議会によると、2024年型プリウス プライムSE(プリウスPHEV)は米国で購入できる最も環境に優しいクルマであり、優れた燃費を提供するだけではなく、相対重量(インフラにかける負担が小さい)、排出ガス、および推定生産汚染が低い(製造時の環境負荷、希少希土類の使用料が少ない等)といった総合的な理由にてこの評価がなされています。※テスラ・モデルYは重量の大きさ、バッテリーの大きさなどから評価が下げられ、総合では68位に位置している

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プリウスは、今日ぼくらが路上で目にするすべてのハイブリッド車の祖先であり、しかし登場初期は「あまりに遅い」、そして最近だと「老人の乗るクルマ」「プリウスミサイル」などと侮辱され、嘲笑されてきたものの、環境に対する負荷の小ささ、自動車業界に与えた影響の大きさは無視できず、プリウスがトヨタの環境志向のひとつの証であることが「EV時代においても」明らかになったわけですね。

トヨタ
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トヨタはGMとのベンチャーを展開したことがある

トヨタというと「天上天下唯我独尊」というイメージがあるかと思いますが、実はGMとのパートナーシップ契約に基づくベンチャーを展開していたことがあり、(有名な)トヨタの生産システムについて学びつつ、小型で高品質で燃費の良いクルマを生産したいというGM要望によって誕生したもの。

この合弁企業はNew United Motor Manufacturing, Inc (NUMMI) と名付けられ、これによってトヨタは米国での製造拠点を獲得し、GMはトヨタの生産方法を習得するというWin-Winの関係を目指すことになるものの、実際には1984年の稼働開始直後から管理ミスと作業中断が相次ぐこととなり、よってトヨタはこれを是正すべくマネージャーと生産コーディネーターを30人派遣したほか、多くの労働者を研修のために日本に派遣し教育を行うなどの対応に迫られることとなります。

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Image:General Motors Manufactur

その甲斐あって1984年12月には当工場の最初の車であるシボレー・ノバがラインオフされ、これに続きハイラックス、タコマ、マトリックス、カローラなどの多くの車両が生産されたものの2010年には閉鎖されるといった歴史をたどります。

参考までにですが、トヨタは同時期にテスラとも提携していたものの、早々にこれを解消しており、その際にテスラがこのNUMMI所有の工場を買い取ることで「ギガファクトリー」としてオープンさせていることもよく知られていますね。

テスラ
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もっとも高額で取引された日本車は「トヨタ」である

近年ではホンダS2000や初代NSX、日産スカイラインGT-Rの異常な値上がりが話題となっており、一方で「コレクションに値するクルマがない」とされてきたのがトヨタです。

しかしながら自動車の歴史上、もっとも高価で取引された日本車は「トヨタ2000GT」だといい、これは2022年に253万ドル(現在の為替レートでは約3億7200万円)で取引された「シャシー番号 MF10-10001」。

なんとキャロル・シェルビーがレース用にチューンしたトヨタ2000GTが3台のみ存在した!競売に登場するのは「史上初」、恐ろしい落札価格となりそうだ・・・。
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トヨタはル・マン24時間レースで5度の優勝を経験している

トヨタは2018年にル・マン24時間レースにて悲願の初優勝を遂げるまでに19回の出場を経験しており、その過程では1位に迫る活躍を見せながらも優勝には至らず、2016年には最悪の「ノーパワー」によって目前の勝利を逃してしまいます。

ただし2年後の2018年には初優勝を果たすものの、この際、そしてその後の勝利の際にはポルシェそしてアウディなどファクトリーから支援を受けるチームが撤退しており、つまりは有力な競合がいない中での勝利となっていて、この環境については豊田章男氏が「恥ずかしい」という声をもらしたほど。

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Image:Toyota Gazoo Racing

そして2023年にはフェラーリが50年ぶりにル・マン24時間レースに復帰し「トヨタを破って」王位に就いたのは記憶に新しいところですが、2024年にはさらに多くのチームが参戦することで大いなる混戦が予想されます。

よってトヨタの真価が問われるのは「ここから」ということになり、そしてトヨタの活躍には期待したいと思います。

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フェラーリが50年ぶりにル・マンに復帰し「100周年」レースを制する!2位トヨタとの差は24時間走ってわずか81秒、どちらが勝ってもおかしくなかった

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参照:CARBUZZ, TOYOTA, Gazoo Racing

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