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レクサスLM、アルファードへの対抗?中国にて、トヨタの合弁相手であるGACがレクサス顔負けの巨大グリルを持つ「M8」発表

レクサスLM、アルファードへの対抗?中国にて、トヨタの合弁相手であるGACがレクサス顔負けの巨大グリルを持つ「M8」発表

| 中国の自動車メーカーは合弁によって吸収した技術を使用したクルマにて攻勢をかけ、合弁相手をも苦しめる |

もしかすると海外の自動車メーカーが事実上「締め出し」をくらう日が来るのかも

さて、トヨタ、ホンダ、三菱との合弁会社を設立している中国の自動車メーカー、GAC(広州汽車集団=Guangzhou Automobile Group Co., Ltd)。

今回中国にてビュイックGL8の対抗馬と言われるフルサイズミニバン「M8」のフルモデルチェンジ版を発表しています。

このM8のボディサイズは全長5,212ミリ、全幅1,893ミリ、全高1,823ミリとなっており、やや短いながらもレクサスLM(全長5,040ミリ、全幅1,850ミリ、全高1,945ミリ)やアルファード/ヴェルファイアもライバルとなりそうです。

中国ではミニバンが大人気

なお、中国では日本以上にミニバンの人気が高く、しかし中国にて販売されるミニバンの価格帯はいずれも高めなので(安価なミニバンはあまり投入されていない)、日本とは異なって「ファミリーユース」というよりは「お金持ちがゆったりくつろぎながら、運転手付きで移動する」「法人の顧客や重役送迎用」といったイメージが強いもよう。※香港ではペニンシュラホテルでも、顧客送迎用として専用の仕様を持つヴァルファイアを導入している

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実際のところ、ブランドショップが立ち並ぶ地域では、その(買い物中の)オーナーを待つミニバンとその運転手も多数見られ、日本とはちょっと異なる様相を呈しています。

よって最近はビュイック、アウディ等がこぞってミニバンの投入もしくはコンセプトカーの発表を進めており、あまつさえポルシェも「フラグシップとしてのミニバンを投入する」と言われている状況でもありますね。

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GAC M8はこんなクルマ

そこでこのGMC M8を見てみたいと思いますが、中国においては「アルファ別途+数字」もしくはそれらを組みああせた3文字の車名が多く、その理由については「そのほうが商標を取りやすいから」「アルファベットのみの”名前”で商標を登録できず、中国名が必要になる」「中国名を使用すると国際展開時に覚えてもらいにくくなる」等が報じられています。

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それはさておき、このGAC M8について「ラグジュアリー、テクノロジー、スペース」を重視したといい、用意されるパワートレーンはガソリン、ハイブリッド、プラグインハイブリッド。

最大の特徴はフロントの巨大なグリルだと思いますが、これは想定ユーザーの権力志向を示すものだと思われ、これは「Soaring Wings 2.0(羽ばたき上昇してゆく翼、といったところなのだと思う)」と命名されています。

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一見するとレクサスのスピンドルグリルのようにも見えますが、グリル内のバーの一本一本が太く大きいことが差別化ポイント。

ヘッドライトが「薄い」のは中国市場の嗜好を反映したものだと思われます。

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サイドだとスカートが張り出しており、これはスポーティーさを意識している、もしくはエアロパーツつきアルファード / ヴェルファイアへの対抗かも(エアロつきミニバンも中国では好まれるようだ)。※サイドだけではなくフロント、リアスカートも張り出している

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リアゲートは大きく、そしてシャープなデザインのテールランプが組み込まれており、高級ミニバンらしくクロームのパーツも多数。

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ホイールはポリッシュのような(見た目)高品質な仕上げを持っていて、スポークのデザインはおそらくグリル内のルーバーとマッチしているものと思われます。

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もちろん後部ドアはスライド開閉。

ただし中国では「ガルウイング(バタフライドア)が好まれるようなので、そのうちミニバンでもバタフライドアを採用したものが登場するのかも(文字通りの、デロリアンのようなガルウイングドアであれば、乗降性を向上させることができる)。

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GAC M8のインテリアはこうなっている

新型GMC M8のインテリアは先代に比べ格段の進化を遂げており、まず目を引くのは14.6インチのインフォテインメント・タッチスクリーンと12.3インチのデジタル・インストルメント・クラスター。

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ハイマウントスタイルのセンターコンソールには、アンビエントライトにて光り輝くイルミネーション付きのギアノブが採用されています。※このM8につき、スケッチではフローティングコンソールを使用していたが、実際にどうなのかは画像では判断できない。フローティングコンソールも中国で好まれるデザインのひとつである

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そしてダッシュボードには、おそらく中国の景勝地をイメージしたであろうグラフィック。

このあたりはベントレーを参考にしたのだと思われますが、愛国教育のおかげで中国人は時刻に対して誇りを持っており、こういった「中国モチーフ」も中国ではそうとうなプレゼンス強化に役立つのだそう。

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キャプテンシートのヘッドレストにはスピーカー内蔵。

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シートやドアパネルにも中国っぽいグラフィック。

なお、こういった「愛国仕様」については、自動車メーカーが中国政府に対して「我々は中国へ忠誠を誓っていますよ」というアピールもあるんじゃないかと思ったり(それによって様々な優遇措置を得られる可能性が出てくる)。

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インテリアにはホワイト基調の「ロイヤル・オペラ」、そしてもうひとつ重厚版(こちらの名称は公開されていない)が存在し、両方ともセミアニリンレザーを使用した高級な張り材が徳著となっていて、3列目と2列目をスライド・回転させることで、室内を「4人乗りのモバイルミーティングルーム」へと変更できる、とアナウンスされています。

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価格についてのアナウンスはありませんが、海外のライバルに対して相当に高い競争力を持つプライスタグが表示されることは間違いなく、とくに日本勢のミニバンは「危機」にさらされることになるかもしれませんね。

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