さすがは「中国」。EV充電用無人ロボットアームが開発され今年から実用化の見込み。さらには車両が自動でこの充電器を探して充電に行き、すべてが「無人」で行われることに【動画】

｜　もはや中国では自動車は「自動車ではなく」ガジェットの一種として捉えられている　｜

実際のところ、家電メーカーが参入し存在感を強めていることからもその傾向を見て取れる

さて、様々な方面において欧米諸国や日本とは異なる進化を遂げる中国。

日米欧ではさほど自動運転が好まれないものの、中国では自動運転に対する消費者の強い関心が存在することがわかっており、さらにはAIアバターによるアシスタンス、そのほか未来的な装備が好まれると言われています。

そして今回アナウンスされたのが「ロボットが勝手に充電してくれるEV用チャージングシステム」で、これもやはり”中国ならでは”なのかもしれません。

EV充電用無人ロボットを開発したのはファーウェイ

このEV用無人充電ロボットを開発・発表したのはファーウエイ（Huawai）で、これを活用すればEVオーナーはクルマを降りることなくEVの充電を行うことができ、公開された動画を見ると、マエストロ（Maextro）S800がロボットアームつき充電器の隣に自動で駐車し、さらに充電が自動的に行われる様子を確認可能。※マエストロはファーウェイと協力会社が展開する高級EVブランド

さらに驚くべきことに、デモンストレーション動画では、このマエストロ S800が「無人」で走行していることがわかり、ファーウェイによれば、「マエストロ S800の無人充電機能がリモートで起動されると、車両が自動的に充電スポットを探し始め、充電スポットを見つけると、EVはその隣に駐車し、ロボットアームが充電ガンを挿入する」。

そしてロボットは周囲に障害物がないかを確認して充電を行い、充電が完了するとアームは自動的にプラグを抜き、さらには支払いが行われ、クルマはその場所を離れることに。

この充電設備はファーウェイの持つ600kWシステムに対応していて、理論上では10分で100kWhの充電を行うことができ、そして単なるコンセプトではなく2025年第2四半期から量産と展開が開始される予定だと報じられています。

加えて、この無人充電器はBYD、Xpeng（シャオペン）、Li Auto、Aito、JAC、Great Wall（長城汽車）を含むすべての”ファーウェイ・スーパーチャージング・アライアンス”が発売するクルマに対応するといい、中国におけるEVの開発競争は「車両」から「サービス」へと移行しつつあることも示唆しています。

参考までに、このファーウェイ・スーパーチャージング・アライアンスは、2024年4月に中国のEVメーカー11社と共に結成されたもので、その目標は「中国で10万基のスーパーチャージャーを設置すること」、そしてテスラの「Tesla V4に対抗すること」。

さらにファーウェイはEVの開発に関しても「ハーモニー・インテリジェント・モビリティ・アライアンス（HIMA）」を設立しており、これにはAito（セレスの展開する高級ブランド）、Luxeed（奇瑞汽車の高級ブランド）、Stelato（BAICの高級ブランド）などが含まれ、ここではオペレーティングシステムに加え、様々な運転支援システム（ADAS）の開発そして実装が進められることとなり、競争が激化する中国のEV市場において”生き残り”をかけての対策がなされるものと考えられます。

ファーウェイの「自動充電ロボット」を紹介する動画はこちら

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参照：CarNewsChina