ケーニグセグが「クルマ（ジェスコ）、ドライバーともに初めて走るサーキット」にて市販車最速記録を樹立。やっぱりケーニグセグは完全に別次元のハイパーカーである【動画】

｜　ほかのハイパーカーにできてケーニグセグのハイパーカーにできないことは無いのかもしれない　｜

文字通りケーニグセグはハイパーカーワールドにおける「王」である

さて、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードやモントレー・カーウィークでは毎年様々な記録の更新がアナウンスされるのが通例となっていますが、今回はケーニグセグがカリフォルニアのラグナ セカ スピードウェイにて市販車最速記録を達成したとアナウンス。

今回のタイムは1分24秒86で、これは2021年に「AI設計、3Dプリンタによる製造」にて有名になったシンガー21Cの1分25秒44秒を「0.58秒」短縮するものです。

このラップタイム更新については「さすが」というよりほかはありませんが、ある意味では「ジンガー21Cはかなり速かったんだな（ケーニグセグにあまり差をつけられていない）」という印象も。

ケーニグセグのドライバーはこのコースを「未体験」

ただ、驚かされるのはケーニグセグのテストドライバー、マルクス・ルンド氏は今回の走行がラグナ セカ スピードウェイ「初体験」であったということで（ビデオゲーム上では走ったことがあったらしい）、つまりそれはケーニグセグ・ジェスコにとっても同様です。

つまり、もしジェスコ、そしてテストドライバーが「もっとこのサーキットでの経験を積み、セッティングを最適化できれば」さらに速いタイムを期待できると考えてよく、ケーニグセグがそこまで行わかなったのは「サクっと走ったら記録を更新してしまったから」で、それ以上の探求が無意味だったからなのかもしれません。

かつてケーニグセグCEO、クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏は「なぜ我々は記録を更新するのか？それは我々が記録を更新できるからである」という発言を行っていますが、この発言は過大な自信の表明ではなく、単に「事実であった」わけですね。※同氏はむしろ雄弁には語らず、実行あるのみといったタイプであると認識している

一方のジンガーも黙ってはいない

ただ、今回記録を上書きされてしまったジンガーも各方面で他社の打ち立てた記録を次々破っており、先週はテキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズで2分10秒7のラップレコードを樹立し（ヘネシー・ヴェノムF5を200分の1秒上回った）、先月のグッドウッド・ヒルクライムではリマック・ネヴェーラよりも0.5秒速く走るという離れ業を演じています。

さらにはニュルブルクリンクへの挑戦をほのめかす発言も行っており、ハイパーカーの競争は「馬力」から「パフォーマンス」へと移りつつあるようですね。

ケーニグセグがラグナセカ スピードウェイにて記録を更新した際の動画はこちら

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参照：Koenigsegg