| スバル・レガシィ・アウトバックの包容力はとてつもなく大きいようだ |
これだけ「大陸的な」乗り味を持つ日本車は他にないだろう
さて、スバル・レガシィ・アウトバックに試乗。
試乗させていただいたのはスバル箕面さん、グレードは”フラッグシップ”のレガシィ アウトバックLimited EX(EyeSight X搭載車)、ボディカラーはクリムゾンレッド・パールという仕様。※画像は展示車のレガシィ アウトバックX-BREAK EX
レガシィ アウトバックのボディサイズは全長4,870ミリ、全幅1,875ミリ、全高1,675ミリ、車体重量は1,690kg、搭載されるエンジンは1.8リッター水平対向4気筒ターボ(177ps/5600rpm)、トランスミッションはCVT、駆動方式はもちろん4WD、タイヤサイズは225/60R18、サスペンションはフロントがストラット、リアがダブルウィッシュボーン、ブレーキは4輪ともベンチレーテッドディスクというスペックです。
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スバル・レガシィ アウトバックはこんなクルマ
こちらは展示車のレガシィ・アウトバック「X-BREAK EX」。
レガシィ・アウトバックにはベースグレードのX-BREAK EXと上位グレードのLimited EXの2つが存在しますが、両者は性格の違いと言い換えることもでき、X-BREAK EXはいうなればタフな質実剛健モデル。
前後バンパーのアンダーがブラックとなり(Limited EXにはシルバー塗装とメッキ加飾が施される)、フロントグリルもブラックに(Limited EXではブラック塗装+メッキ)。
そしてホイールについては、両方とも同じ構造とサイズ(18インチ)を持ちつつも、X-BREAK EXではダークメタリック、Limited EXでは切削加工が施されます。
つまり、Limited EXは「ちょっとキラキラした」外装を持ち、X-BREAK EXではダークな外装を持つ、ということですね。
サイドの「OUTBACK」文字もX-BREAK EXではエナジーグリーン、Limited EXではシルバー。
ルーフレールにも差異があり、X-BREAK EXではラダータイプ(ブラック)、Limited EXではクロスバービルトインタイプ(シルバー)。
リアのモデルネームはX-BREAK EXではブラック、Limited EXではシルバー。
ボディパネル、サイドの樹脂製クラッディングの形状については両者で相違はないようです。
スバル・レガシィ アウトバックのインテリアはこうなっている
そしてこちらはレガシィ アウトバックのインテリア。
X-BREAK EXだとグレーの内装で、素材は撥水性のポリウレタン(Limited EXだとブラックファブリック、もしくはオプションでタンレザー)。
ステッチはエナジーグリーンが採用されています(Limited EXのブラックインテリアの場合はシルバーステッチ)。
ちょっと興味深いのは、X-BREAK EXのシートサイドには、シボ加工がなされたシンセティックレザーが使用されていること。
これはおそらく「この部分は摩擦が想定される」「アウトドアアクティビティで使用される場合は、乗員が着ている服もタフなので、強い素材を使用せねば」とスバルが考えたのだと思われます。
参考までに、ステアリングホイールについても、X-BREAK EXでは、グローブ着用や濡れた手での操作を意識しているのか、グリップ部にはシボ感のあるレザーが採用されているようですね(Limited EXではスムースレザー)。
そのほかだと、X-Break EXとLimited EXでは基本装備や構造、安全性に差はなく、あるとすればLimited EXにはパワーテールゲートが装備される程度。
スバル・レガシィ アウトバックを運転してみよう
そしていよいよレガシィ・アウトバックの試乗ですが、試乗車は高級版の「Limited EX」(足回りやエンジンは同一)。
ドアは比較的軽い力でオープンすることができ、乗り込んだ後にはステアリングコラム右側にあるスターターボタンにてエンジンを始動させます。
エンジン始動時にはとくに大きなノイズや振動はなく、ちょっとした心地よいサウンドと振動にてエンジンが目覚め、メインのメーター、インフォテイメントスクリーンも点灯することで室内が一気に華やかに。
その後はギアをDレンジに入れてスタートとなりますが、パーキングブレーキは「アクセルを踏んで自動解除」ではなく、自身にて(電動式)パーキングブレーキを解除する必要があります。
ちょっと走っただけでもわかるのは車体剛性の高さですが、これは定評のあるSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)なので納得な部分。
なお、足回りは非常にしなやかで、段差や不整路を超えても突き上げの強さを感じることもなく、しかしボヨンボヨンと揺れることもなく、非常にうまく姿勢を制御している、という印象です。
加速や減速においても前後の揺れは少なく、コーナリングの揺れが小さく「揺り戻し」は皆無であり(SUVに比較して全高が低いことも関係していると思う)、このあたりは毎回スバルのクルマに乗って驚かされる部分でもあります。
そしてステアリング操作に対しても非常に素直な動きを見せ、かつセンターが安定しているので非常に安心。
かといって神経質な部分はまったくなく、安心して切り込んでゆくことができるのもいいですね。
もちろんレガシィ アウトバックは走りを云々するクルマではないものの、意のままに動くというのは非常に気持がいい、と思います。
ブレーキについても安定した効きを見せ、踏み始めはゆるやかに、しかしそのまま踏んでゆくと踏力に見合った効きを見せるので、これもまた安心して踏むことも可能。
全般的に感じることは「大船に乗ったような安定感」があるということで、非常に高い安心感、そして守られているという印象も。
多くのクルマはそのクルマなりのクセを持っていて、ドライバーがそのクルマのクセにあわせた(機械的特性を理解した)運転をしなくてはなりませんが、レガシィ・アウトバックにはそういったクセが感じられず、ドライバーがクルマに合わせる必要がまったくない上、クルマのほうがドライバーのどんな操作に対しても合わせてくれる、という印象も。
つまりは非常に高い包容力を持ったクルマであり、これがアメリカで支持されている理由なんだろうな、と思った次第です。
なお、唯一気になったのは細かい振動があったこと。
いうなれば、スプリングを弾いた後に残る余韻のようなもので、不整路を走ると細かい振動がブルブルとステアリングホイール越しに伝わってくるわけですね。
他の部分が非常に良くできているだけに、これは「画竜点睛を欠く」ところでもあり、今後の改良に期待したいところ。
この原因については短い試乗では判断することができず、サスペンションに問題があるのか、それを支えるストラットに問題があるのか、はたまたステアリングラックの強度が足りないのかもしれません(いずれにせよ、パフォーマンスダンパーがあれば改善しそうだ)。
スバル・レガシィ・アウトバックの見積もりも取ってみた
そして今回の試乗が非常に印象が良く、購入検討対象に加えるべく見積もりを取得。
グレードについてはタフな「レガシィ アウトバック X-BREAK EX」で、メーカーオプションとしてサンルーフ、ハーマンカードンオーディオ、シートヒーター、パワーテールゲートを装着。
メーカーオプションとしてはLEDフォグランプやドライブレコーダー、ETC等を装着しています。
なお、「ピンとくる」ボディカラーがないことがちょっとした悩みでもありますが、暫定にて「サファイヤブルー・パール」を選んでいます。
スバル レガシィ アウトバック 見積もり詳細
- 車両本体価格 4,466,000円(以下のメーカーオプションを含んだ仕様)
(メーカーオプション) - ハンズフリーオープンパワーリヤゲート
- ハーマンカードン サウンドシステム
- サンルーフ
(ディーラーオプション) - ETC2.0+ドラレコ 99,220円
- アクセサリーランプ 9,460円
- LEDフォグランプ 53,900円
- フロントバンパーガード 27,060円
- リヤバンパーガード 27,060円
- フロントグリル 64,900円
- カラードナンバープレートベース 13,200円
- フロアカーペット 38,940円
- ETCセットアップ料金 2,750円
- 自動車税 33,000円
- 環境性能割 109,600円
- 自動車重量税 49,200円
- 自賠責保険37ヶ月 27,770円
- OSS申請代行費用 31,130円
- 納車費用 11,000円
- 希望番号手数料 5,500円
- 保証延長プラン 12,870円
- 検査登録手続き法定費用 1,900円
- 車庫証明手続法定費用 2,700円
- 標板代 4,150円
- 注文書印紙代 200円
- リサイクル預託金 9,630円
- 資金管理料金 290円
(合計)5,221,515円
支払いについては「残価設定プラン」を選択しており、頭金を200万円入れて3年を「ボーナス払いなしの均等払い」とすると、(3年後の残価は50%なので)3,221,515円を36回に分けて支払うことになり、このプランだと毎月38,900円にてレガシィ アウトバックが購入できる計算となります。
スバル・レガシィ・アウトバックに試乗してきた際の動画はこちら
試乗させてもらったのはスバル箕面さん
今回レガシィ アウトバックを試乗させてもらったのはスバル箕面さん。
いつもお世話になり、ありがとうございます。
ちなみにですが、スバルディーラーを訪問していつも感じるのは「駐車場にはスバル車しか停まっていない」こと。
それだけスバルの顧客の忠誠心が厚いということなのだと思われますが、スバル車以外でスバルティーラーを訪問すると、いつも申し訳ない気持ちになったりします。