| ”ペラゴス”は”ブラックベイ”とは異なり、実用性を重視したフラッグシップダイバーズウォッチ |
ペラゴスFXDは随所に「フランス海軍特殊部隊」仕様が盛り込まれる
さて、ロレックスと決別すべく、ロレックスとは異なる個性的なモデルを発表し続けるチューダー。
今回はダイバーズウォッチのフラッグシップ「ペラゴス」に、フランス海軍特殊部隊とのコラボレーションモデル「ペラゴス(PELAGOS)FXD」を追加しています。
チューダーは1950年代から1980年代にかけてフランス海軍”マリーン・ナシオナル”公式サプライヤーとして活動していたという経緯があり、今回はその関係性が「復活」したということになりますね。
なお、「フランス海軍特殊部隊」の規定に沿ったデザインを持つのだと推測しますが、ぼく的には「もうちょっとフランスっぽいカラーリングだったら良かったのに」と思ったり(であれば、フランス車乗りには最適な腕時計になっていたかもしれない)。
ペラゴスFXDはこんな仕様を持っている
そしてこのペラゴスFXDについて、最大の特徴は「ケース固定のストラップバー」。
これはミリタリー仕様であるがためだと思われ、これによってストラップの脱落を防ぎ、かつ交換を用意にすることが可能となります。※かつて、フランス海軍では、隊員にストラップ無しで腕時計本体を支給し、隊員たちは思い思いのストラップを装着していたという
なお、いま流行の「テクスチャ」風プリントがほどこされたラバーストラップも付属。
こちらは標準ストラップ。
セルフグリップ着脱システムを備え、ステッチにて補強が入り、相当な強靭さを持つであろうことも推測できます(バックルは換えストラップとともにチタン製)。
ケース素材はチタン、そしてケースバックはステンレス(フランス海軍特殊部隊のマーク、そしてM.N. 21”=Marine nationale 2021が刻印される)、風防はサファイアクリスタル。
アワーマーカーや針には高機能グレードX1のスーパールミノヴァ(Swiss Super-LumiNova)発光塗料が塗布されている、とのこと。
防水性能はブラックベイと同じく200メートルです。
ちょっと面白いのは「両方向回転ベゼル」と備えることで、「逆回転防止ベゼル」をその成立要件とする通常のダイバーズウォッチとはちょっと違うということになりますね(ダイバーズウォッチ規格ISO 6425:2018にて、逆回転防止ベゼルがダイバーズウォッチの要件として規定されている)。
チューダーでは、ペラゴスFXDについて、ナビゲーションのためのダイバーズウォッチと表現していて、この両方向回転ベゼルは水中ナビゲーションにおける「セクション」ごとにカウントダウンを新規に開始するために必要な装備だとされており、ISO企画よりも、軍用としての実用性を優先したということになりそうです。
ムーブメントはマニュファクチュール キャリバー MT5602 (COSC)を採用し、パワーリザーブは70時間。
なお、このムーブメントは(型番からするに)ほかのペラゴス、そしてよりファッション性の高いブラックベイとも異なるもよう。
チュードルがペラゴスFXDを紹介する動画はこちら
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参照:Tudor