| この2者はよく似たルーツを持っているが、まさか「腕時計ブランド」同士のコラボレーションが誕生するとは |
この腕時計はなんとしても買わねばなるまい
さて、ぼくにとってちょっと衝撃的なニュースが飛び込んできたのでここで紹介したいと思います。
そのニュースとは、なんと「ベル&ロス(Bell & Ross)とアラン・シルベスタイン(Alain Silberstein)とのコラボ腕時計が発売された」ということ。
ぼくはベル&ロスが大好きで、けっこうな本数を所有していますが、実はアラン・シルベスタインの腕時計も3本所有しています。
このアラン・シルベスタインは腕時計デザイナー(によって興されたブランド)であり、1987年に最初のコレクションをスタートさせていますが、自社でムーブメントを開発したり、直接製造するわけではなく、他社製ムーブメントを使用しつつも自身のデザイン表現をするという、端的に表現するならば「ファッションウォッチ」。
ただしぼくはデザインに特化した腕時計が大好きだ
ただ、ぼくはこういったファッションウォッチが大好きで、スウォッチ(これはムーブメントまで内製)、ゴリラウォッチなどが収集の対象となっており、シャネル、カルティエ、ルイ・ヴィトンなどジュエラーやファッションブランドの腕時計も大好きなわけですね。
そして当初のベル&ロスも腕時計好きがスタートさせ、他社に製作を依頼するというスタイルを採用しており、いわば「デザイナーズウォッチ」であったわけですが(現在は内製化が進んでいる)、その意味ではアラン・シルベスタインとルーツが近いのかもしれません。
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ちなみにですが、アラン・シルベスタインは展開当初”クォーツ”も製造していますが、これはおそらく、全く無名のアラン・シルベスタインが腕時計を発売するに当たり、コストの高い機械式腕時計の販売を行うことがビジネス的に合理的ではなかったことが理由だと考えています(参考までに、ウブロもクオーツ式腕時計からスタートしたファッションウォッチブランドであるが、ぼくはウブロも大好きだ)。
なお、このクォーツ時代のアラン・シルベスタインはシチズン製ムーブメントを使用しており、販売価格は10万円台からラインアップされ、チックタック等で販売されていたというと当時のポジショニングがわかるかと思いますが、その後は高いデザイン性が認められて大きく成長し、それとともに複雑化・高級化路線をつきすすみ、トゥールビヨンを発売するまでに至っています。
ベル&ロス×アラン・シルベスタインとのコラボウォッチはこんな腕時計
なお、この「ベル&ロス×アラン・シルベスタイン」は3種類のみがリリースされ、もちろん「限定」。
そして残念なのは、通常のベル&ロス正規販売店での入手ができず、シンガポールの腕時計販売グループ、グレイルウォッチでしか手に入れることができないという事実。
腕時計のデザインはもちろんアラン・シルベスタインが行っていますが、そこへもちろんベル&ロスのブルーノ・ベラミッチ&カルロス・ロシロが加わってこれら腕時計を完成させており、ベル&ロスのルーツでもある「計器」を強く感じさせるシリーズとなっています。
ケース素材はピュアブラックのセラミックケース、文字盤はブラック、針いずれもは機能的なデザインを持ち、遊び心、楽観性、ユーモアを感じさせる巨大な幾何学的フォルムを持っています。
すべての腕時計にはシリアルナンバーが入り、最初の50本には特別なボックスが用意されるようですね(個別に販売されるもののほか、3本セット”BELL & ROSS × ALAIN SILBERSTEIN BLACK CERAMIC TRILOGY”)。
BELL & ROSS x ALAIN SILBERSTEIN BR 03-92 KLUB 22
まずこちらは「ベル&ロス アラン・シルベスタイン BR 03-92 クラブ 22」。
巨大な赤い円は時間を、特大の青い矢印は分を、大胆な黄色のS字型は秒の経過を表しており、ミニッツトラックはコックピットの計器から得た頑丈な計器タイポグラフィを表現するとともにベル&ロスらしさを主張。
さらに、4つのカーディナルマーカーは原色のイエローに変更され、視覚的なエネルギーを表現している、とのこと。
日付表示付き自動巻きムーブメントであるキャリバーBR.CAL-302を搭載した時刻表示のみのモデルで「200本限定」、価格は581,500円です。
BELL & ROSS x ALAIN SILBERSTEIN BR 03-92 MARINE 22
そしてこちらはベル&ロス アラン・シルベスタイン BR03-92 マリーン22。
異例の角型ダイバーズウォッチであるBR03-92をベースにした「アラン・シルベスタインのデザイン言語を最も大胆に解釈した」一本で、そのため、この腕時計にはシルバースタインの「マキシ」針が初めて採用され、ブルーの円形素材に大量の夜光プロットを施した時針、潜水時間の経過を読み取る重要な分針には夜光素材をはめ込んだ赤い巨大な三角形が採用されています。
「最後の20分間」を示すツートンカラーのセラミックベゼルも特別仕様となっており、レッドが用いられたうえ、夜光インデックスを備えた20分マーカーをフルセットで搭載。
機能的には水深300m、ねじ込み式リューズを持つダイバーズモデルであり、日付機能付き自動巻きムーブメント、キャリバーBR.CAL-302が搭載されています。
100本限定で、これら3本の中では特別感の高い仕様をもつせいか、すでに売り切れており、入手は不可能です。
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BELL & ROSS x ALAIN SILBERSTEIN BR 03-94 KRONO 22
最後はベル&ロス アラン・シルベススタイン BR 03-94 クロノ22。
クロノグラフということでスモールセコンド含めて多様な表現手法が用いられ、ベル&ロスいわく「ビジュアルを極限まで追求する人と、イベントのタイミングを計ることができる時計の機能的な利点を愛する人」両方に向けた一本。
シルベスタインが誇るバウハウス様式の針は全部で5本あり、時針は赤いサークル、分針は青い矢印で示され、しかし新たに黄色のS字型針がクロノグラフ秒針として機能しています。
さらに、ブルーのトライアングルがクロノグラフの30分積算計、イエローの矢印が連続した秒のインジケーターとして用いられ、クロノグラフのプッシャーのサイイド部分には、スタート/ストップ機能を表すイエローのラッカー仕上げ、リセット機能を表すブルーラッカーが嵌め込まれています。
リュウズには、シルベスタインのシグネチャーである赤い三角形があしらわれ、日付表示付き自動巻きクロノグラフムーブメント「キャリバーBR.CAL-301」を搭載しており、価格は885,400円、100本のみの限定販売。
ベル&ロス アラン・シルベススタイン 限定腕時計シリーズを紹介する動画はこちら
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