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カウンタックより「時代を先取りした」ランボルギーニのデザイン元祖、”マルツァル”がこれだ!

2018/03/15

| ある意味ではランボルギーニのデザイン的元祖 |

ランボルギーニ・マルツァルがジュネーブ・モーターショーに登場。
マルツァルは1967年にジュネーブ・モーターショーにて発表されていますが、今回51年の時を経て再び同じ場へと展示されることに。
なおミウラの登場は1966年で、カウンタックの登場は1974年であり、驚くべきことにカウンタックよりも7年前にこの未来的なコンセプトカーが作られていた、ということですね。
なお、マルツァルは実際に走行可能で、1967年のモナコグランプリではレーニエ皇太子とグレース妃が実際にコースを走行。
シャシーはミウラのものを流用していますが、4座化のために「半分に」エンジン本体の片バンクをカットし、6気筒へとダウンサイジングされたエンジンを載せています。

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マルツァルはこんなクルマ

デザインはベルトーネに在籍していたマルチェロ・ガンディーニ(ミウラ、カウンタックもデザインしている)で、完全なコンセプトカーのため生産は一台のみ。
ずっとベルトーネに保管されていたものの、ベルトーネが会社を閉鎖するにあたりオークションへと出品され、個人コレクターによって1億8000万円程度で落札されることに(よって、今回の出展はその個人コレクターの所蔵品ということになる)。

ちなみにこのマルツァルは「市販化前提」のコンセプトカーであったもののさすがにアグレッシブすぎ、ちょっと(というかかなり)調整して発売されたのが「エスパーダ」。

↓こちらがエスパーダ

シャシーはミウラと同じものを使用していますが、4人乗りとするためにエンジンを「半分に」割った6気筒を搭載。

リアの「ルーバー」は後ろから見ると六角形=ヘキサゴンとなっており、現代にまで続くデザインモチーフをこの頃から採用していたこともわかります。

こちらはムルシエラゴLP670-4のリアフードですが、マルツァルとの共通点も感じられるところ。

lamborghini16

なお、このリアフードは画像を見ると小さなパーツを組み合わせて「一枚のフード」に仕上げているようで、とんでもない手間がかかっていることがわかりますね。

フロントノーズはジウジアーロ・パルクール、もしくはアウディ・ナヌークっぽい雰囲気も。

こちらがジウジアーロ・パルクール。
2013年の作品ですが、このときジウジアーロ(イタルデザイン)はVWアウディグループに吸収されており、その後今に至るまでランボルギーニがその株式を保有しているので、もしかするとマルツァルを意識してパルクールがデザインされた可能性も。



マルツァルの内装はもはや宇宙船。
一周(もしくは二周くらい)回って現代でもこういったメタリックなスニーカーやバッグの人気が高まっており、「流行はめぐる」ということもわかります。

このグラスエリアは4.5平方メートルもあるそうですが、これが51年前に作られたというのはどう考えても衝撃的。

ダッシュボードやインパネはこんな感じ。
ダッシュボードやセンターコンソール、ステアリングホイールにも「ヘキサゴン」が見られます。

そしてこちらはランボルギーニ・ウラカン。
同様にダッシュボードにヘキサゴンモチーフのパネルがあることがわかりますね。
なんとなくセンターコンソールもよく似ているような気がするほどですが、こういった現代のランボルギーニとマルツァルとの類似点を見るにつけ、やはり「マルツァルはランボルギーニの原点では」と考えたりします。

VIA:CARSCOOPS

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