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ランボルギーニ、2025年第3四半期も堅調な業績を維持。ハイブリッド完全移行後も高利益率を確保しさらなる成長へ

ランボルギーニ、2025年第3四半期も堅調な業績を維持。ハイブリッド完全移行後も高利益率を確保しさらなる成長へ

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グローバル経済の逆風下でも「堅実な財務モデル」を証明

ランボルギーニは強い財務基盤とともに成長を継続

ランボルギーニが2025年第3四半期の業績を発表し、複雑な世界経済情勢のなかでも堅調なパフォーマンスを維持していることが明らかに。

2025年1月〜9月期の累計販売台数は8,140台、売上高は24億1,000万ユーロ、営業利益は5億9,200万ユーロを記録し、前年同期比ではわずかに減少したものの、依然として業界トップクラスの収益水準を維持している、と主張しています。

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CEO ステファン・ヴィンケルマン「不利な為替や米国関税下でも強さを証明」

ランボルギーニ会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は次のようにコメント。

「今回の業績は、当社の産業モデルの強さと戦略の一貫性を証明するものです。不利な為替レートや米国の関税政策といった逆風がある中でも、ランボルギーニは確固たるブランド価値と高い利益率を維持しています。」

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ヴィンケルマン氏はまた、ランボルギーニが今後もフル・ハイブリッド化を推進しながら、品質・革新性・ブランド価値への投資を継続すると述べていますが、前年同期比に比較して「減少」した理由については言及されず(ランボルギーニは基本的に在庫を持たない受注生産なので外部からの影響を受けにくく、よって生産上の問題なのかもしれない)。


業界屈指の利益率「24.6%」を維持

ランボルギーニの営業利益率は24.6%に達し、これはラグジュアリーブランドとして世界でもトップクラスの数値。

これについてCFOのパオロ・ポマ氏は次のように述べています。

「当社の受注残は今も非常に安定しており、世界中のお客様から高い信頼を得ています。為替や米国関税の影響を受けながらも、構造的に強固な財務基盤と長期的な視野を持つ企業体質を維持しています。」

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地域別販売台数:EMEAが首位、アメリカ・アジアも堅調

2025年第3四半期における地域別販売台数は以下の通りで、いずれの地域でも既存モデルの安定した需要に加え、新型ハイブリッドモデルへの関心が高まっていると説明されていますが、フェラーリやマクラーレンでは「ハイブリッドが敬遠され」、ランボルギーニではこれが受け入れられているというのは興味深い事実でもありますね。

  • EMEA(欧州・中東・アフリカ):3,683台
  • アメリカ地域:2,541台
  • APAC(アジア太平洋地域):1,916台
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「テメラリオ」と「フェノメノ」、ブランドの2大ハイライト

2025年第3四半期はランボルギーニにとって象徴的な2つの新モデルが登場することでブランドの勢いをさらに強め、テメラリオ導入によって全モデルがハイブリッド化されていますが、今後は電動化×パフォーマンス×クラフトマンシップの3軸を中心にブランド価値をさらに高める方針であることがアナウンスされています。

堅実な財務基盤とグローバルな受注残を背景とし、同社は2025年末に向けて引き続き成長軌道を維持すると見られ、今後「どこまで成長するのか」にも期待したいところですね。

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テメラリオ(Temerario):フルハイブリッド完了を象徴するV8ツインターボ

新型テメラリオ(Temerario)は、V8ツインターボ+ハイブリッドの新世代スーパーカーであり、ランボルギーニが「全車種ハイブリッド化」を完了したことを象徴する1台。

発表直後から1年分の生産枠が完売するほどの反響を呼び、年内の市場投入を控えています。

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フェノーメノ(Fenomeno):わずか29台限定のデザイン傑作

一方、モントレー・カーウィークで発表されたフェノーメノ(Fenomeno)は、わずか29台限定の超限定モデル。

彫刻的なフォルムを組み合わせ、ランボルギーニ・チェントロスティーレのデザイン力を世界に誇示することで、「販売よりもイメージ」戦略に適合したハイパーカーです。

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