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アウディTT 2.0TFSI S-lineに試乗。636万円を出す価値はあるかを比較検討してみる

投稿日:2017/07/11 更新日:

さて、アウディTT(8S)に再度試乗。
今回は実際に購入することを考えての試乗であり、試乗車のグレードは実際に購入を考えている「2.0 TFSI quattro」。
さらにはS-lineパッケージ装着を検討しているので試乗車もS Lineつきのものを選んでいます。
なおS lineパッケージは内外装に専用デザインのエアロパーツ/インテリアパーツが装着されるほか、ホイールが専用デザインの18インチとなり、シートが「スポーツシート」に、サスペンションも「スポーツサスペンション」へと変更されるのが特徴。

特にS Lineにこだわりがあるというわけではないのですが、フロントグリルなど各部がグロスブラック塗装になったりと「高級感」が感じられ、さらにサイドステップの張り出しも大きくなっていて、後で色々と手を加えるよりは最初からSラインを選択したほうが(結果的にお金がかからず)いいだろう、という判断(そのほうが売却時にも多少有利)。

なお購入するのであればボディカラーはベガスイエロー一択、ホイールはグロスブラックへペイント、そしてマフラーエンドもグロスブラックへペイントすることを考えています(ちょうど試乗車もベガスイエロー)。

さて、今回は試乗二回目なので比較的余裕を持って各部を見渡す余裕がありますが、先代8Jから大きく価格が上昇しただけのことはあり、内外装ともかなり高級感がありますね。

特にR8とよく似たデザインを採用しているパーツも多く(パーツ自体は同じではない)、アウディにとってやはりTTは特別、ということもわかります。
加えて「TT」のロゴがあちこちにあることからもアウディのTTにかける意気込みが伝わってきますね。

ただ、今回は細部の確認というよりは乗り心地やドライブフィールの確認がメインなので(むしろ粗探しに近い感覚)、観察もソコソコにまずはエンジンスタート。
エンジン始動時の振動は非常に小さく、振動や騒音がよく抑えられていることもわかりますね。

とりあえずギアをDに入れて車をスタートさせますが、ディーラーから道路に出る段差を越える時の衝撃も非常に小さく、シャシー剛性やサスペンション剛性が非常に高いこと伝わってきます。

ドライブモードは「エフィシェンシー/コンフォート/オート/ダイナミック/カスタム」の五つ。
「カスタム」はVWアウディグループの車にて、2014年あたりから追加されたものですね。
まずは「オート」で走ってみたところ、加速やシフトショックに特に不満は感じられず非常に快適。

トランスミッションは6速Sトロニックなので8Jと同じはずですが、8Jで感じられたショックや、極低速でのギクシャクした動きもなくなっており、この辺りは年月ぶんの進歩が感じられるところ。

ここでドライブモードを「ダイナミック」へ入れますが、これは他の車でのいわゆる「スポーツ」に該当すると思われ、一気に排気音が勇ましく。
またステアリングの正確さ、アクセルレスポンス、シフトタイミングも変化し、これは先日試乗したゴルフGTIと変化幅はよく似ています。

ただ、TTの場合はゴルフGTIに比べて排気音の変化幅が大きく、室内からもはっきりわかるほどの大きなサウンドへ。
音質としては「重低音」という表現がぴったりで、かなり勇ましい音、と言って良さそう。
もちろんアクセルをちょっと踏み込むと音量も大きくなり、相当に「ヤル気」が感じられる仕様。

パワー感に関しては上り坂での加速ではちょっと物足りなさを感じないでもないですが、まず不足も無いレベル。
もし不満があればドライブモードを「ダイナミック」に入れ、エンジン回転数を上げておけば良さそうです(燃費対策のためかノーマルモードでのシフトアップはかなり早く、よって走行時のエンジン回転数はかなり低め)。

サスペンションについては非常によくできていて、しかし8Jとはちょっと異なる味付け。
8Jそしてその世代のフォルクスワーゲン・アウディの車は「スプリングが柔らかく、ダンピングが強い」セッティングでしたが、TTではスプリングもちょっと固いようですね。
なお、「Sライン」のサスペンションはスポーツサスに変更されており、その影響もあるのかもしれません。

コーナリング、レーンチェンジにおいても機敏な動きを実現させ、揺れの収束もかなり早く、これはアウディの美点と言っても良いでしょう。
ブレーキング時においてもピッチングがよく抑えられており、ロールとともによく押さえ込まれていて「フラットライド」を実現していると感じる部分だと思います。

試乗については日常的に走行している環境を選んで走らせてもらいましたが、他の車だと「バタつく」ような不整路でもTTはしっかりとグリップ。
気になる部分はほとんどありませんが、強いて言えばあれた路面でのコーナリングでリアの剛性不足を感じるくらい(通常速度域では全く問題はない。どうしても気になるのであればcpmのメンバーブレースあたりが有効か)。

なおぼくが8JTTにおいて最も高く評価していたのは「内装の立て付けの良さ」。
たかが内装、されど内装、と考えていて、不整路や段差でガタピシと異音を立てると著しく気分を阻害されるものであり、ぼくはこういった低級音に関しては結構気になるタイプ(たとえランボルギーニ・ウラカンのような走行性能重視のスーパースポーツといえども)。

8STTでもその内装の作りの良さは健在で、他の車だとけっこう音が出るような段差、不整路でも全く音が出ないのはさすが。

全般的に見ると、パワー/トルク、ハンドリング、ブレーキング、乗り心地、静粛性はかなり高いレベルにある、と言えそうです。
ただしポルシェ718ボクスター/ケイマンに比べると基本性能には相当な開きがあって、それは「価格以上」だと認識しており、この差が「TTS」を選んだ時に縮小するのかどうかは気になるところ。

リセール及び走行性能を考えた場合、TTのフルオプションを購入するよりも981世代のボクスター/ケイマンの中古を購入するという選択の方が賢いように思いますが、TTにはポルシェには無い先進性、メンテナンスプログラム、充実したコネクティビティなどがあり、どこを重視するかでその選択の行方が変わりそうです。

もう一つ競合と言えそうなのはフォルクスワーゲン・ゴルフRですが、逆にゴルフRはアウディTTに比較して価格がぐっと安く、しかしパワーはずっと上。
装備は両者ともほぼ同じようなものと考えてよいかとは思われ、しかし操縦安定性や加速においてはゴルフRの方が「かなり上(プラットフォームは両者とも同じ)」。

ただしコネクティビティやブランド価値はアウディTTの方が上だと思われ、アウディTTは「突出した」部分は無いにせよ(以前は”デザイン”がそうだった)、多くの分野において平均的に高いレベルにある、と言えるのかもしれません。

 

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